「血小板減少症」と診断されて転院してくる犬猫が最近すごく多い。
もし、健康診断とかで血液検査をした時に獣医師に「血小板減少症があります」と言われたら、ちょっと立ち止まってみて欲しい。
動物看護師の臨床実習講義でも話してる専門的な内容になっちゃうんだけど。
キャバリアは遺伝とかもあるけど、基本的に血小板減少症って自己免疫疾患だったり骨髄再生が悪かったり。
この病気の臨床症状は、血小板が少ないが故に出血傾向になるから紫斑があったり、採血後に血が止まらなかったりするから、わかりやすい。
でも血小板減少症ってそんなに頻発する病気ではないよ。
これを踏まえて。
血球計算器で異常値が出た時に、可能性のある診断名を一緒に記載する設定があります。
血小板減少、赤血球増多症‥
修理の際に代替え機を使ってたら、この診断名が記載されてきて、何だこりゃみたいに思った。
血小板減少症が次々に記載されてたけど、僕は全く参考にしなかったけどね。看護師達はこの病名を見て不安になってた(笑)。
獣医師は臨床症状も踏まえて診断するから、表面的な数値の増減には惑わされません。
なんでかっていう話をするけど。
血小板の数値は手技的な影響を受けやすいから。
採血中にちょっと空気が入ったり血餅ができると、途端に数値が下がります。
獣医師が普通に採血しててもよくあるから、採血に慣れてない動物看護師が採血した時には血小板は下がりやすいはず。
数値に疑問がある時は、再度採血すると基準値って事はあるある。
さらに猫の血小板は犬と異なって大小不同だから、インピーダンス方式の場合、大きな血小板が赤血球として数えられちゃう。
こういうのって人間の血液検査では考えなくていいことなんだけど、獣医学では動物種による差異を知らないといけないから学生にも教えてるけどね。
だからインピーダンス方式のセルタックみたいな血球計算器では猫の血小板は低く出やすいんだよね。アイデックスのレーザー方式なら正確だけど。
さらに言うと、基準値ってあるけど、あれはあくまでも9割くらいの基準だからね。そこから外れたら全て異常値って訳ではないから。
動物看護師の講義でも、こういう検査の数値の異常値に関しては、アーティファクトによる異常値の理由を考察して、飼い主さんに不利益がないように指導しています。
数値至上主義の獣医師だと、数値だけを見て血小板減少症ですと、飼い主さんに不安を与えて煽るのかもね。
ステロイドを処方されてる飼い主さんが多い動物病院が近くにあるけど、みなさんステロイドを真面目に飲ませて頻繁に血液検査に通わされてる。
もし、飼ってる犬や猫が血小板減少症と診断されて、ステロイドの治療が必要ですと言われたとしたら。
セカンドオピニオンに相談してみてもいいかも。
新米の獣医師が知識がなくてやってるのか、知っててあえて病気を作って検査代とか薬代を稼いでるのか?
どっちも稼げるのは確かだけど。
AIを信じてもいいけど、その前に獣医師の腕を疑うべきだとアウェイな僕は思う。
ふうー胃が痛い(笑)