アルツハイマー型認知症と診断を受けた両親のお世話を兄妹で協力しています。

 

先日、私がオンライン講演会があり、自分の準備があるとゆとりがなくなってしまうのですが、妹が両親宅のお手伝いを終えて帰り際、母が「ありがとう」と言って泣き出したと聞きました。

 

両親のお世話はしてるけど、ここ最近ゆとりがなかったので、ゆっくり気持ちを聞いてあげていなかったな~と反省した次第です。

 

 

 

 

どこで見つけたか分かりませんが、「認知症になった親の気持ち」の詩を読んで考えさせられました。

 

生まれた時から、多くのことを両親にしてもらったことを思い出しました。

 

 

手紙~親愛なる子供たちへ~樋口了一

 

年老いた私が 

ある日今までの私と違っていたとしても

どうかそのままの私のことを 

理解して欲しい

 

私が服の上に食べ物をこぼしても 

靴ひもを結び忘れても

あなたに色んなことを 

教えたように見守って欲しい

 

あなたと話す時

同じ話を何度も何度も 

繰り返しても

その結末をどうかさえぎらずに 

うなずいて欲しい

 

あなたにせがまれて

繰り返し読んだ絵本の 

あたたかな結末は

いつも同じでも私の心を 

平和にしてくれた

 

悲しいことではないんだ 

消えて去って行くように 

見える私の心へと

励ましのまなざしを向けてほしい

 

楽しいひと時に 

私が思わず下着を濡らしてしまったり

お風呂に入るのを嫌がる時には 

思い出して欲しい

あなたを追い回し何度も着替えさせたり 様々な理由をつけて

いやがるあなたとお風呂に入った 

懐かしい日のことを

 

悲しいことではないんだ 

旅立ちの前の準備をしている私に

祝福の祈りを捧げて欲しい

 

いずれ歯も弱り飲み込むことさえ 

出来なくなるかも知れない

足も衰えて立ち上がる事すら 

出来なくなったなら

あなたがか弱い足で 

立ち上がろうと私に助けを求めたように

よろめく私にどうかあなたの 

手を握らせて欲しい

 

私の姿を見て悲しんだり自分が無力だと 

思わないで欲しい

あなたを抱きしめる力がないのを知るのはつらい事だけど

私を理解して支えてくれる心だけを 

持っていて欲しい

きっとそれだけで…

それだけで…

私には勇気がわいてくるのです

 

あなたの人生の始まりに 

私がしっかりと付き添ったように

私の人生の終わりに 

少しだけ付き添って欲しい

 

あなたが生まれてくれたことで 

私が受けた多くの喜びと

あなたに対する変らぬ愛を 

持って笑顔で答えたい

私の子供たちへ

愛する子供たちへ

 

 

 

 

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