新年度が始まり、新たな気持ちでスタートしておられる方々が多いだろう。春は暗い冷たい冬とは対照的に日差しや野に咲く花々、風も心地よく、希望に溢れる季節だ。新成人が18歳と法律も改正された。ともあれ進学・進級・就職・転任等、新たな気持ちで望める機会となることを願う。
元プロ野球選手が、保育専門の2年の学びを終え、保育士としてこの春、勤めはじめられたことが新聞に取り上げられていた。打撃部門で首位打者をとったこともある野球界のレジェンドである。引退後は、17年間野球教室などで子どもたちを教えた。しかし、次第に野球をする子供たちだけでなく、子どもたちの純粋な好奇心に触れ、保育の世界に飛び込んだ。孫世代と共に学び、実習し、保育士としてピアノの奏楽にも努める。童謡は15曲レパートリーがあり、歌い奏でられるそうだ。
近年コロナ禍で就職が難しい時期が続いている。一人一人が条件や意向に沿う仕事に確実につくことができるかは難しいかもしれない。しかし「仕える」ことを念頭に仕事についてみるのはどうだろうか?保育、教育、介護の世界は人材不足といわれている。飲食などのサービス業もだ。人々を支える仕事によって、お客様に喜ばれ貢献することを目指してはいかがだろうか?
神の国は、しもべとして「仕える」ことを通してキリストがあらわされていく。職場も地域も家族も、それぞれが誰かに「仕えてもらうことを優先にする」のではなく、まず、自らが仕えることを通して一歩踏み出す新年度はどうだろうか?NCFは12年目を迎え「仕える種まき」を地域に、教会に、実践していきたい。