「マサズ劇場」その113 那由他モデルの納品 | 吉祥寺の時計修理工房「マサズパスタイム」店主時計屋マサの脱線ノート

吉祥寺の時計修理工房「マサズパスタイム」店主時計屋マサの脱線ノート

東京都武蔵野市吉祥寺でアンティーク時計の修理、販売をしています。店内には時計修理工房を併設し、分解掃除のみならず、オリジナル時計製作や部品製作なども行っています。

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「おはよー」

 

釣り三昧だった私の夏休みも終わり、店はいよいよ後半戦に入った。

 

出てくるなりMPシリーズの製作でバタバタしているのは、休み前と同様。

 

一方で、このところ、篠原のNayuta Modelの方は、納品が続いている。

 

 

Nayuta Model A&B をリリースしたのは去年の9月だったから、かれこれほぼ一年経った。

 

新作を作って納品するという試みは初めてのことだったから、本当に無事製作が済んで納品できるのかどうか、本人や私を含め、皆んな不安な部分があったのは確かだ。

 

だいたいにおいて、こういうことはやり出してみると、やれ外注先のケースが遅れたり、仕上がりが今一つでやり直しになったりとか、何かとトラブルがおきて時間が延び延びになってゆくものだけど、、Nayuta Modelに関して言えば、比較的トラブルはなく、受注した時計はすべて期限内に完成した。

 

こうして実際に一年やってみるとある程度のペースの目安がつくから、来年は何本か多く作れるかな?みたいになってゆくんだろう。

 

 

今日もついさっき、Nayuta Model Aのお受取りにいらっしゃったHさんとお話しした。

 

これはHさんに限ったことではないが、去年の9月に受注してすぐに代金の50%をいただき、以降1年近く大して進捗状態のお知らせも差し上げていなかったから、私としては、その点に関して申し訳けない気持ちがあったのだけれど、、、Hさんは特に心配していなかったとのこと。

 

何百万円ものお金を払った上に、時計の完成前にうちが倒産でもすれば、、?

 

考えてみるとかなりリスキーな話しだけど、なぜか時計業界はそれで普通に回っているところがあるようで、スイスあたりでは、一年どころか最初に代金を全額支払って何年も音沙汰無しなんてケースもあるようで(笑)、、こうなるともう、一般的な他業種とはまったく違った業界といえるだろう。

 

 

いずれにせよ、神妙な面差しの篠原から手渡された時計を腕に着けてみたHさんは、その出来栄えにご満足された様子で、、私も篠原もホッと一息。

 

実際、この時計の製作に直接関わった篠原も佐々木も辻本も一年間本当に真剣勝負をしていたから、その結果にご満足いただけたとなれば、掛け値なしに嬉しいだろう。

 

大きな仕事をいただいた上に喜んでいただけて、、考えてみれば、こんなに有難い話しはないのだ。

 

 

ということで、今年も第二回目のNayuta Modelの受注抽選を、10月に行うことにしました。

 

昨年発表したModel A, Model Bに加え、今年はもう一つ新しいモデルもラインナップ。

 

日にちその他の詳細は、後日、ホームページや各SNSでお知らせしますので、ご興味のある方は是非ご覧ください。

 

 

 

 

 

 

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