「イカの市民権」 | 吉祥寺の時計修理工房「マサズパスタイム」店主時計屋マサの脱線ノート

吉祥寺の時計修理工房「マサズパスタイム」店主時計屋マサの脱線ノート

東京都武蔵野市吉祥寺でアンティーク時計の修理、販売をしています。店内には時計修理工房を併設し、分解掃除のみならず、オリジナル時計製作や部品製作なども行っています。

昨日、久しぶりに寿司パーティーをやった。


きっかけは、フランクフルトから休暇で帰って来ている義妹を交えての、カミさんとの会話。



「まったく、なんでそんにいつもイカ、イカ言うほどイカ好きなのか分かんない。 イカなんてこれから一生食べられなくなっても悲しくないけど、、。」 とカミさん。


「私はよく分からない。 そんなに美味しいイカを食べたことないからかもしれないけど、、」 と 義妹。


しかし、、、2日と空けずにイカを食べる 「イカ気違い」 の私にとっては、黙っていられない話し。


よし、こうなったら、義妹の居るうちに何が何でも美味いイカをご馳走してやろう、と密かに意気込んだのだった。



翌日火曜日、いつものように、角上市場に行った。


「いいイカ」 があるかどうかは、このところ数日の 「漁の出来」 次第。


だけどこの間、吉祥寺 「魚吟」 のタケさんから 「今年はヤリがいいですよ」 と聞いていたので、、、それを期待していたのだ。



店内に飛び込んだ私が貝やエビの売り場を通り過ぎ、イカ台の所に来ると、、、あるはあるは、まさしく立派な特大のヤリイカが、トロバコに詰まっているではないか!


それに、その横にはこれも結構なサイズの 「剣先イカ」 や 「スミイカ」 も並んでいる。


「これを買わずして何を買う」 とばかりに 「特大パラソル級」 のヤリイカを2ハイ、剣先イカを4ハイ確保した私は、、、その後余裕を持って他の寿司ネタを物色し、満足してうちに戻ったのだ。



ヤリイカは、いつもより念入りに薄皮を挽いて削ぎ切りにし、エンペラ、ゲソを含めて全て刺身に。


剣先イカは、刺身にした一ハイの以外は、カミさんが大根と一緒に煮た。



それぞれが自分で巻く手巻き寿司は、概ね好評だったが、、、私の興味はイカのことばかり。


私同様にイカ気違いの子供達は、最初こそ何とか 「ヤリイカと剣先イカの味の違い」 を識別しようと目をつむって交互に味わっていたが、、、気が済むと、その後はうどんかそうめんのように猛烈な勢いでパクついた。


しかし、義妹や義母、それからカミさんは?


「これは旨いぞ!」 とか 「どうだ、旨いだろ?」 「絶対旨くない訳がない!」 などとやられたら食欲もなくなるし、、、実際それほどでなくとも、気を遣って 「美味しい」 となるのは分っている。


だから極力余計なことは言わずに、ビールやワインをやりつつ平然を装っていたのだが、、、どうやら、それなりに美味しく食べてもらえたようだった。


何より、私に全く気を遣うことのないカミさんの 「美味しい」 という声も聞こえたし。



ワインが空になった頃、キハダマグロ、サーモン、そしてヒラメやホタテが少しずつ残る中、、、、大皿に盛ったヤリイカ、小皿に乗った剣先イカは綺麗になくなった。



そして今朝、、、タッパーに入った残り物の刺身をおかずに飯を頬張る私に 「こんなに売れるなら、イカもう少しあっても良かったかもね」 というカミさんの一言。


こうして、、、、我が家において 「イカ」 は改めて市民権を得ることになったのだ。


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