『なあ、テスト中に気付いたんだけどさ、bornの綴りって、bを逆さまにするとpornだよな、ポルノの逆さまは産まれるって、なんかときめくよな!!』
ビビった、凄くどうでもよかった。
が、絶句したままだと可哀想なので
『ああ、多分この世でそれに気付いたのは平出を含めて数名だと思うよ。で、その事にときめいているのはもっと少ないと僕は断言出来るね。』
皮肉を含めてなんとか切り替えせた。
つもりだった。
『そうか…やっぱり貴重な発見だったんだな…!』
そう来るか、そう前向きになれちゃうんだ。
『平出、テスト、どうだったの?』
意地悪に聞いてみた。
『聞くな…もう忘れたんだ…』
平出は表情や感情がコロコロ変わって面白い。良い奴だよ、お前は。気を良くした僕は
『そういえば、LIVEを逆に綴ると、EVIL、邪悪だよ。生きる事の反対は邪悪って、昔、悪魔崇拝の人に聞いた事ある』
『!!!…マジだ!!そして、涼、むしろ悪魔崇拝の人に会ったことある事に驚きだよ!』
『東京には色々な人がいたからね。そうでなくても、運悪く顔が広かったからね、仕方ないさ』
『運悪く顔が広いって、よくわからんなあ』
あまりこの話を掘り下げるのは、この話を人に聞かせるのはまだ早いと思い
『まあ、東京編はまた話すよ。長いし、深いし、厄介だ。と、いうことでそろそろ帰宅するよ。』
『お前、東京の時のことあんまり話したくなさそうだしな。まあ、機会があれば是非と、言うことで。』
平出は人の気持ちを読むのがうまい。だから、安心して会話出来る。
『そうだね、また今度。じゃあ、また来週!』
おう、俺は風になって来るぜと言って、平出は部活へ向かって行った。
そして、頭の中に神社と家の位置関係を思い描きながら昇降口をでる。外は雪だ。先日クラスメイトから借りた傘を返せずに今だに使ってしまっており、今日返そうと思い持って来たが、しかしの雪だ。
…明日返そう。
帰宅部のエースである僕ですら帰るのが億劫になる位、雪道は酷く歩きづらい。今朝は自転車で来てしまったので、置いて帰る事にした。寒さに少し身を震わせ、ちらほらといる帰宅部員を追い抜いて、足を早める。これ以上積もると厄介である。
