たくさんの学びや気づきがあります。
忙しい日常で忘れがちだったことを思い出させてくれます。
学校という社会の原点が書かれている気がします。
それは、学校だけにとどまらず、すべての世界の原点な気がします。
ここには書ききれませんが、特に印象に残ったことをまた少しずつ。
サドベリーバレー校の中には、4歳から19歳までの子が通っています。
「カリキュラムも点数も卒業証書もない世界一自由な学校」
この学校のことが書かれている著書「世界一素敵な学校」の見出しに、そのような文言があります。
以前のブログ「世界一素敵な学校」
この学校には当然学年による仕切りもありません。
なので、子供たちを自由にさせておくと、何が起こるでしょうか
子供達は年齢に関係なく、混じり合うそうです
年下の子がどんどん年上の子の中に混ざりたくなる光景は社会のあちこちで目にします。
お絵かきでも、虫取りでも、なんでも、どんどん子供達は学びたいから年上の子の近くに行き、どんどん吸収しようと一生懸命になります。
8歳と4歳のような兄弟がいたときに、下の子は上の子にくっついていきたいがため、一生懸命に追い掛け回しますよね笑
こんな光景が日常となっている学校だったら、それはもう学びのスピードがとても早いはずでね。
また、いつもいつも年上の子が年下の子より物事に長けているという訳ではありません。
手先の器用さなど、年下の子であっても、とっても秀でている子というのは、いますよね。
年齢に関係なく、その物事に対する技術で、学ばせる側と学ぶ側が決まる。本当に自然な社会の状態を表しています。
年齢に関係なく、学びの技術・進み具合がバラバラな集団になったとき、
今度は一体何が起こるのでしょう
子供たちは、子供たち同士で助け合おうとします
助け合わないとグループ全体で遅れてしまうから、本能的に助け合おうとします。
みなさんも、体育祭や合唱祭の経験から共感できるのではないでしょうか?
クラスみんなの力を合わせて一位をとるために助け合って頑張りますよね。
でもだいたい、助け合うという気持ちが団結するまでは、一位をとりたくて喧嘩が起きたりドラマが生まれます。
それはそれで必要かもしれませんが、
この学校の本質は、競争や、いい点の取り合いではありません。
もっと、本質的な自然な助け合いの精神が育ちます
仲間を援助し成功することは、とても満足感を得られることという人間の素直な感情をきっと毎日の生活から身につけているんですね。
なので、この学校の生徒たちは相手を助けることが大好きなんだそうです素敵です。
きっといろんな年齢の子がいるからこそ、家族のような関係も生まれるのかもしれませんね。
さらに、学ぶ側だけでなく、教える側・学ばせる側も、教えることによって、技術の向上につながります。
教えるという行為は、中途半端な技術だと相手に伝わりにくいためです。
相手に教えようとして初めて気がつくポイントも多くあります。スコトーマ(盲点)のようなものです。
教える側も向上し、さらに学んだ側も向上するからグループ全体の向上につながります。
その他にも当然、社会性も育まれることでしょう。
学校の外に出て働くようになってからも、自分と同じ年齢の子だけと接するなんてことは絶対ないですよね。
「年齢ミックス」
異年齢の人と混ざり合って生活すること、実はそれが自然なことなんだと改めて気付かされます。
日本では、一つ学年の違う年齢の子がクラスに転校してくるということがあったときに、それを隠したいという気持ちになってしまう家庭もありますけどね。それはこんな学校だったら全くあり得ないことですね。
この学校を卒業した子は、年齢ミックスがごく自然な形なのですから、社会に出てから困ることもなさそうですね。
きっと感情もとても豊かな人になるでしょう
相手のことを助けたいと思う助け合いの精神、これって、本当に、一滴の曇りもないまっすぐな感情だと思うんです
世の中を動かすものが、すべてこの感情だったら、きっとそれは素敵な世の中になるなぁと思います
最後までお読みいただき、ありがとうございます
また、いつも、「いいね」を押してくださったり、読者登録もしてくださっている方々、ありがとうございます
いつも嬉しくありがたく思っています。