愛知県は東三河の山奥にある東栄町。豊かな自然あふれるガチの田舎であり、鉄道なら豊橋から2時間。車でアクセスできる道路も限られており、名古屋市内からでも2時間はかかる。


愛知県民でも行くことはほぼない



そんな田舎町から上京してアイドルを目指し、虹のコンキスタドール予科生となったのが尾林結花(通称かわゆいか)。この7月には本科生昇格が発表された。


尾林結花さん



その虹コンが先日行われた東栄町のイベント「星空おんがく祭」に出演した。いわば凱旋公演である。


はっきり言って愛知県のこんな山奥に東京のアイドルが来ることなどない。しかもライブアイドル界でも最上位に位置する虹コンである。関係者の皆様の尽力により実現した奇跡のような本イベント、期待を持って参戦した。


あいにくの雨だが会場は屋根付きの「東栄ドーム」。到着した瞬間から熱気にあふれている。出店も多数。イチオシは五平餅、まあ私も愛知県民なので幼少の時分からよく食べてはいるが今日はお祭りである、1本頂く。美味い。



驚くのはほぼ全ての出店に「#かわゆいか」ボードが貼られていること。町民全員が尾林結花を応援している


既に虹コンファンが大挙して来場しており、知り合いのオタクに挨拶などする。関東等から遠征している方々も多い。どうやって来たんだ。虹コンはトリ、それまで地元のバンド等のパフォーマンスを楽しむ。


女性ボーカルの歌唱があればオタクたちはステージにどんどん近寄っていく。リフトして演者の鼻先でペンライト振り始めそうな勢いだったが、そこは民度が保たれており大丈夫であった。おじさんバンドも元気がよく、波乗りジョニーのイントロが聴こえた瞬間同年代の者たちが一斉に集まってくる(←私です)。楽しい。


虹コンメンバー紹介ボード



トリ前はキッズダンスサークル「ソウルフラワー」。かつて尾林結花が所属しており、第一回から本イベントに出演していたという。
K-POPなどでのダンスが続く中、突然始まる「燃えよドラゴンズ」。私もかつてはナゴヤ球場に足繁く通った身である、しっかり拳を突き上げた。
最後は虹コンのキラーチューンとして名高い「トライアングル・ドリーマー」。この曲のラストにはガチ恋口上が入り「世界で一番愛してる! ア・イ・シ・テ・ル!!!」と叫ぶオタクたち。キッズダンサーの皆さん、ちょっと怖かったかもしれないし、楽しんでくれたかもしれない。後者であったことを願う。なお「絶対結婚しようなー!!!」と叫ぶオタクは私の観測範囲にはいなかった。流石わきまえている。



横断幕の「そば処 茶禅一」はネットランキングでも愛知県の上位に入るほど評判がよく、一度行ってみたいお店



そして登場、虹のコンキスタドール。ステージ前は隙間なく地元の方々とオタクとが入り混じり、異様さの中に暖かさがある。いつものライブでは感じたことのない雰囲気。「#かわゆいか」のボードを掲げる者あり、尾林カラーのオレンジペンライトを振る者あり。会場はオレンジに染まっていた。
そんな中、推しである石浜芽衣の担当カラー、緑ペンライトで参戦していた私と同担の方々。ステージからはオレンジの海の中にぽっかりと緑エリアが見えただろう、こちらが困惑するほどめめからレスが来る。最高すぎる。




ラストはソウルフラワーと同じく「トライアングル・ドリーマー」。思いの丈をぶつけるオタクたち。来る前はオタクの振る舞いに地元の方々が引いたりしないかなとも思っていたがそんなことは全くなく、素晴らしい融和が見られた(とオタク側としては思っている)。東栄町の皆様、本当にありがとうございます。


田舎町から東京に出てビッググループの一員となり、地元で凱旋公演なんて朝ドラのような話。ライブ中もまるでドラマの世界にいるかのよう、こんな熱く暖かいライブは今までなかった。ゆいかちゃん、愛知県に虹コンを連れてきてくれて本当にありがとう。来年も待ってるね!