ベートーヴェン「交響曲第7番」イ長調 作品92 | クラシックばっか 時空間

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今日 12月8日(火)は、 ベートーヴェンの「交響曲第7番」イ長調 作品92 の初演が行われた日です。


■「交響曲第7番」
ーーー (約21分) ーーーーーーーーーーーーーーーー
演奏:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(1943年 ライブ録音)

 

 

 

 

 

■2020年12月8日(火)  ーーーーーーーーーーーー


この作品は、ベートーヴェンの交響曲の中でも最もリズミカルな作品であり、第5番《運命》や第6番《田園》におけるさまざまな新たな試みの後に、再び正統的な手法による交響曲に回帰した作品とみることができます。

作曲は1811~12年にかけて行われ、初演は、1813年の今日 12月8日、ウィーンにて、ベートーヴェン自身の指揮により行われました。
同じ演奏会で『ウェリントンの勝利』も初演されました。

初演は成功を収め、第2楽章は聴衆の求めに応じて、アンコールが行われたといいます。

この第2楽章の主題を基にシューマンは変奏曲を書いています。またワーグナーはこの楽章をさして「不滅のアレグット」と呼んでいます。


この交響曲は、古典的な交響曲の形式に従って書かれていますが、緩徐楽章(第2楽章)では通例「遅く」などと指定されるところを「やや速く(アレグレット)」と指定されています。

また、全曲を通してリズムが支配的であり、第1楽章同様、第4楽章のコーダでは低弦によるオスティナート(ある一定の音型を同一声部で何度も繰り返す手法。低声部に置かれたものをとくにバッソ・オスティナート(固執低音)とよびます。)が演奏されます。快い速度で、圧倒的な力強さを持って全曲を駆け抜けていく感じの交響曲でです。




楽曲は以下の通り構成されます。

・第1楽章  ポコ・ソステヌート - ヴィヴァーチェ イ長調
     4/4拍子 - 6/8拍子 序奏付きソナタ形式

 

 

・第2楽章  アレグレット イ短調 2/4拍子 複合三部形式




・第3楽章  スケルツォとトリオ プレスト
     ヘ長調  3/4拍子 三部形式

 



・第4楽章  アレグロ・コン・ブリオ イ長調 2/4拍子 ソナタ形式

 




「交響曲第7番」のフルトヴェングラーの演奏(録音)は、ライブやスタジオ録音を合わせて、5種類ほどが存在しますが、CDの数は実に数十枚にのぼります。(5種類の中で一番のお薦めは1943年の演奏(ライブ)です。)



フルトヴェングラー
            

今日12月8日(火)の 榛名(はるな)山 最後までお読み下さり、ありがとうございました。