ブラームス「ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ」作品24 | クラシックばっか 時空間

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 今日 12月7日(月)は、ドイツの作曲家であり、ピアニスト・指揮者でもあった ヨハネス・ブラームス(1833~1897)の「ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ」変ロ長調 作品24 の初演が行われた日(初演日)です。
 

 

■「ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ」(全曲)
ーーー (約26分) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
演奏:マレイ・ペライア (Murray Perahia 1947年4月19日ニューヨーク - )

 

 

 


■2020年12月7日(月) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 本曲は、1861年(ブラームスが28歳の時)、ハンブルク近郊のハムで書かれたピアノ独奏のための作品であり、ヘンデルの主題(テーマ)とそれにもとづく25の変奏及びフーガから構成されています。

 

主題は、ヘンデルの「クラヴィーア組曲第2巻(全3巻)」(HWV.434)の第1曲 第2楽章「エア」(Air:英語)からとられたものですが、ブラームスは「アリア」(Aria:伊語)と記し、装飾音を一部変更して用いています。(演奏技巧的に、非常に難易度の高い作品です。)

 初演は、1861年の今日 12月7日、クララ・シューマン(1819~1896)により、ハンブルクでの独奏会で行われました。

■「ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ」(スコア)
ーーー (約26分)

 

 

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  今日ご紹介する「ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ」変ロ長調 は、数あるピアノ変奏曲の中でも、バッハの『ゴルトベルク変奏曲』BWV.988、ベートーヴェンの『ディアベリ変奏曲』作品120 とともに、音楽史上最高傑作の1つとされます。楽曲は構成以下の通り構成されます。(ほとんどの調性・拍子は、変ロ長調・4/4拍子)。
       
・(Thema:主題)Aria(アリア)歌謡的、叙情的な器楽曲
                      変ロ長調 4/4拍子
1.Variation(ヴァリエーション:変奏)I
    Più vivo(ピウ ヴィーヴォ)変ロ長調 4/4拍子
    今までより 活き活きと速く
2.Variation II
3.Variation III  
4.Variation IV
5.Variation V   変ロ短調  4/4拍子
6.Variation VI  変ロ短調  4/4拍子
7.Variation VII
8.Variation VIII
9.Variation IX
10.Variation X. Allegro(アレグロ)きびきびと速く
11.Variation XI. Moderato(モデラート)中くらいの速さ
12.Variation XII. L'istesso tempo
   (リステッソ テンポ)拍子が変わっても同じ速さで
                         
13.Variation XIII. Largamente, ma non troppo
  (ラルガメンテ マ ノン トロッポ)  
   よりゆっくりと 幅広く、しかし
   あまりゆっくりしすぎないで  変ロ短調 4/4拍子
14.Variation XIV
15.Variation XV
16.Variation XVI
17.Variation XVII
18.Variation XVIII
19.Variation XIX  変ロ長調 12/8拍子
20.Variation XX. Andante(アンダンテ)
                  歩くような速さで

21.Variation XXI. Vivace(ヴィヴァーチェ)
                  きびきびと速く  ト短調  4/4拍子
22.Variation XXII. Alla Musette(アラ ミュゼット)
      フランスの民族楽器ミュゼット(バグパイプの一種)の音色ふうに
23.Variation XXIII. Vivace(ヴィヴァーチェ)変ロ長調 12/8拍子
24.Variation XXIV   変ロ長調 12/8拍子
25.Variation XXV

・フーガ:Fuga. Moderato(モデラート)
                  変ロ長調 4/4拍子

 

 

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 ヨハネス・ブラームス