リスト 「ダンテの『神曲』による交響曲」(ダンテ交響曲)S.109 | クラシックばっか 時空間

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リスト 「ダンテの『神曲』による交響曲」(ダンテ交響曲)S.109

今日 11月7日(木)は、フランツ・リストの「ダンテの『神曲』による交響曲」が初演された日です。

 

 

 

■「ダンテ交響曲」より マニフィカト

ーーー (約 8分) ーーーーーーーーーーーーーー
 

https://youtu.be/fcJh8utZ_48

 

■2019年11月7日 ーーーーーーーーーーーー



フランツ・リスト(1811年10月22日 - 1886年7月31日)は、ドイツやオーストリアなどヨーロッパ各国で活躍したピアニストであり、作曲家です。ハンガリー生まれですが、作曲家としてはドイツロマン派(新ドイツ楽派)の中に位置づけられ、交響詩の創始者として知られます。

若い頃からダンテの愛読者であったリストは、この交響曲に先だって、1837年にはピアノ曲『巡礼の年 第2年 イタリア(全7曲)』の最終曲(7曲目)で『ダンテを読んで』の第1稿を書いています(改訂第2稿は49年)。
この『神曲』による交響曲も早い時期から構想していて、1847年頃にはすでに主要な主題のスケッチを書き始めていました。しかし、本格的に着手したのは、1855年になってからです。
               

 

 

当初は『神曲』の構成に合わせて「地獄」「煉獄(れんごく)」「天国」の3楽章の構想でしたが、作曲を開始してから後、手紙でワーグナーにこの交響曲の構想を明かしたところ、「天国の喜ばしさを音楽で表現するのは不可能だろう。」というワーグナーの意見が返ってきたため、計画を変更します。

 

「天国」を削除し、「煉獄」の終わりに「マニフィカート(あがめ奉るの意)」を女声合唱(または児童合唱)で歌わせて、天国を仰ぎ見つつ終結するという形に修正しました。(マニフィカトとは、「マリアの賛歌」ともいわれ、新約聖書「ルカによる福音書(ルカ伝)」第1章のマリア賛歌(47~55節)から歌詞をとったキリスト教聖歌です。)

 

 

曲の完成は作曲開始から1年余り経った1856年7月で、翌1857年の今日11月7日、ドレスデンの王立歌劇場で、作曲者リスト自身の指揮により初演が行われました。

今日ご紹介する「ダンテの『神曲』による交響曲」(通称「ダンテ交響曲」)S.109 は、フランツ・リストが作曲した2つの標題交響曲のうち『ファウスト交響曲』に続く2作目の作品で、2つの楽章(第1楽章「地獄」、第2楽章「煉獄」(小罪を犯した死者の霊魂が天国に入る前に火によって罪の浄化を受けるとされる場所、およびその状態で、天国と地獄の間にあるという。)できていて、第2楽章「煉獄」の終わりにマニフィカトの合唱が演奏されます。


■ダンテの『神曲』による交響曲(全曲)
ーーー (約50分) ーーーーーー

 

 

https://youtu.be/yW2YkLFuWlo

■2019年11月7日 ーーーーーーー


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おやすみなさい。


フランツ・リスト