ドヴォルザーク「ヴァイオリン協奏曲」イ短調 作品53 | クラシックばっか 時空間

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今日10月14日(月)は、ドヴォルザークの「ヴァイオリン協奏曲」イ短調 作品53 B.108の初演が行われた日です。

 

 

ーーー (約 34分) ーーーーーーーーー
アンネ=ゾフィー・ムター

https://youtu.be/PHYtrRApNKQ

 

■2019年10月14日 ーーーーーーーーーー
 

 

ドヴォルザーク(1841年9月8日 - 1904年5月1日)を高く評価したヴァイオリニストで作曲家のヨ-ゼフ・ヨアヒム(1831~1907年)は、「ヴァイオリン協奏曲」の作曲をドヴォルザークに勧めました。


ヨアヒムといえば、ブラームスの「ヴァイオリン協奏曲」の初演(1879年1月1日)ヴァイオリニストとして後世に名を残した人物であり、1869年にヨアヒム四重奏団を結成し、40年近く活動を続けました。(ドヴォルザークの室内楽「弦楽四重奏曲」作品51(1879年作)の初演や「弦楽六重奏曲」作品48(1878年作)の演奏を行いました。)
                                       
1879年7月、ドヴォルザークは故郷のチェコですぐさま作曲に着手し、同年の9月、2ヶ月あまりで完成(第1稿)させ、ベルリンのヨアヒムのもとを直接訪れ、意見を求めました。
そして帰国した翌年(1880年)5月に、ヨアヒムの提案に従って第2稿を完成させ、「心からの尊敬の念を持って、偉大な巨匠ヨーゼフ・ヨアヒムへ」の献辞と共に献呈しました。

その後1882年、さらなる大幅な改訂がなされ、11月にはヨアヒムのヴァイオリン演奏によりベルリンでのリハーサルが行われました。しかし、なぜかヨアヒムが公の場で演奏することはありませんでした。

本曲の初演は、1883年の今日10月14日、ドヴォルザークを崇拝するチェコのヴァイオリニスト フランティシェク・オンドジーチェク(オンドリーチェク、またはオンドルジーチェク)(1857 ~1922)によりプラハで行われました。スラヴ舞曲のリズムの中にボヘミア民謡が織り込まれています。自由奔放な展開と主題の変容、叙情性にあふれています。

今日ご紹介する「ヴァイオリン協奏曲」は、3つの楽章からできていて、第1楽章と第2楽章は続けて演奏するよう指示されています。

・第1楽章:Allegro ma non troppo(アレグロ マ ノン トロッポ)
             きびきびと速く しかし あまり速すぎないで
      イ短調 4/4拍子(単一主題による)変形されたソナタ形式
・第2楽章:Adagio ma non troppo(アダージョ マ ノン トロッポ)
             ゆるやかに  しかし あまりゆるやかすぎずに
      ヘ長調 3/8拍子 3部形式
・第3楽章:Finale, Allegro giocoso ma non troppo
        (フィナーレ, アレグロ ジョコーソ マ ノン トロッポ)
          きびきびと速く 陽気に おどけて しかし あまりはなはだしくなく
         イ長調 3/8拍子 ロンド形式



もしご興味がございましたら、冒頭部分の聞き比べはいかががでしょうか。


ドヴォルザーク



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■ダヴィッド・オイストラフ

 

https://youtu.be/6p0I7dTKqeU

 

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■アイザック・スターン

 

https://youtu.be/pG6cmf6z-BI

 

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■ヒラリー・ハーン

 

https://youtu.be/PFcDYTzvR0o

 

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■キム・ダミ(DAMI KIM)

 

https://youtu.be/w3FIArjPOxA

 

 

 

 

小さな庭にほったらかしだった「クリスマズローズ」さん、 ごめんね。

 

 

ほったらかしでも花を咲かせてくれた「ガーベラ」さん、ありがとう。

 

 

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