ハイドン   「交響曲第93番」 ニ長調 Hob.I-93 | クラシックばっか 時空間

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 今日 2月17日は、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンの「交響曲第93番」ニ長調 Hob.I-93 の初演日である。

 本曲は、ハイドン(1732~1809)が、音楽興行師 ヨハン・ペーター・ザロモン(ザーロモン)(1745~1815)に招かれて、1回目のロンドン訪問(1791~92年)の際に書かれたハイドンの6曲(第93~98番)からなる「交響曲」(第1期ザロモン・セット(第1期ザロモン交響曲、またはロンドン交響曲))の最初の作品である。本「交響曲第93番」は、イギリスのロンドンでハイドンが1791年に作曲した。 
 
 初演は、1792年の今日、2月17日、ロンドンのハノーヴァー・スクェアー・ルームズでの92年の第1回ザーロモン演奏会にて行われた。(ハイドンは2回ほどロンドンを訪れるが、本曲初演の2年後、1794年の同日、2月17日に、第2期ザロモン・セット(第2期ザロモン交響曲:第99番~第104番)の最初の作品「交響曲第99番」変ホ長調 Hob.I-99 が再演されている。(初演は、2月10日))

 初演当時の新聞によると、ハイドンはチェンバロを弾きながら演奏をリードしたとされる。しかし、本「交響曲93番」には勿論チェンバロのパートはなく、初演時にチェンバロを使用したのは、おそらく顔見せのため(有名な作曲家であるハイドンをロンドンの聴衆に紹介するため)であり、興行主のザロモンの思惑があったものと考えられる。

 いずれにせよ、2回にわたるイギリス訪問はどちらも大成功を収め、ハイドンは熱烈な歓迎を受け、富と名声を得ている。(エステルハージ家に仕えたおよそ30年間の貯蓄がわずか200ポンドであったの対して、2回のイギリス滞在(訪問)によって得た収入は、経費を差し引いても2400ポンドもあった。)

 今日ご紹介する「交響曲第93番」ニ長調 は、第4楽章からなり、楽曲構成は以下の通りである。 

・第1楽章:序奏部 Adagio  - 主部 Allegro assai
         (アダージョ)ー (アレグロ  アッサイ)
          ゆるやかに  ー  とても速く
           ニ長調 3/4拍子 - ニ長調 3/4拍子
          序奏付きソナタ形式

・第2楽章:Largo cantabile(ラルゴ カンタービレ)
           ゆったりと遅く  歌うように
       ト長調 2/2拍子  3部分形式

・第3楽章:Menuetto,Allegro(メヌエット アレグロ)
          3/4拍子の舞曲 快活に速く
      ニ長調 3/4拍子

・第4楽章:Finale. Presto ma non troppo
      (フィナーレ プレスト マ ノン トロッポ)
          最終楽章、きわめて速く しかしあまり速すぎず
      ニ長調 2/4拍子
          展開部を欠いたソナタ形式


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■指揮:ジョージ・セル ウィーン交響楽団■

20190216

 

 

□動画1□(演奏時間:約21分)
■動画1■「交響曲第93番」ニ長調 Hob.I-93 □ ▶ Haydn Symphony No 93 D major András Keller, Magyar Telekom Hungarian Symphony Orchestra - YouTube


□参考1□(演奏時間:約24分)
■参考1■「交響曲第93番」ニ長調 Hob.I-93 □ ▶ Joseph Haydn - Symphony No. 93 in D major, Hoboken I/93 - YouTube


□参考2□(同上演奏)(演奏時間:約24分)
■参考2■「交響曲第93番」ニ長調 Hob.I-93 □ ▶ Haydn Symphony No. 93 - YouTube