リスト  交響詩「祭典の響き」 S.101(R.418),他 | クラシックばっか 時空間

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 今日 11月9日は、フランツ・リスト(1811~1886)の交響詩「祭典の響き」(Festklänge)S.101(R.418)の初演日である。

 リストは全13曲の「交響詩」を作曲しているが、その7番目の交響詩である。1854年に、ヴァイマルで上演されたシラーの戯曲『芸術への忠誠』の序曲として1853年に作曲され、1854年の今日(11月9日)、リスト自身の指揮によりヴァイマル宮廷劇場にて初演された。

  本「交響詩」は、劇の内容と直接的な関係を持っている訳ではなく、特定の表題(題材)にもとづいて書かれたものではない。その点、リストの他の交響詩とは性格を異にするが、リスト自身、交響詩という名称をかなり自由な内容の曲にも拡大解釈して用いていたと思われる。

 一説によると、当時同棲生活をしていたザイン・ヴィットゲンシテイン(ヴィットゲンシュタイン)伯爵夫人とリスト自身の結婚祝いを想定して作曲したとされる。本曲は勿論 ザイン・ヴィットゲンシテイン伯爵夫人に献呈されたが、夫人がポーランド出身のため、ポロネーズのリズムが用いられている。 

 リストの作品につく番号は、イギリスの作曲家ハンフリー・サールが分類した曲目別の目録であるサール番号(S.)と、リスト博物館館長のペーター・ラーベによる曲目別のラーベ番号(R.)の2つが用いられているが、現在ではサール番号のほうがよく使われている。


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                         (演奏時間:約20分)
■動画■ 交響詩「祭典の響き」 S101(R418) □ ▶ Orchestra Ensemble Forza 16th Regular Concert - Liszt: Festklänge - YouTube


□参考□(2-1)(演奏時間合計:約20分)
■参考■(2-1)交響詩「祭典の響き」 S101(R418) □ ▶ Liszt - Symphonic poem - Festklänge (1/2) - YouTube

□参考□(2-2)
■参考■(2-2)交響詩「祭典の響き」 S101(R418) □ ▶ Liszt - Symphonic poem - Festklänge (2/2) - YouTube


(※ 今日11月9日は、日本における20世紀最高のヴァイオリニストとされる 江藤俊哉の誕生日でもある。)
□参考動画□
■参考動画■▶ 日本の巨匠④江藤俊哉・田中希代子・岩淵 龍太郎・厳本真理・吉田雅夫・安川加寿子 - YouTube