先日の記事「親への手紙9」では、リバーサイドメンタルクリニックの患者様のF様のご病歴をご紹介させていただきました。
今日は番外編です。
「親への手紙1」でもお話しさせていただきましたが、残念ながら、実際にはF様のケースような、親御さんが子供との関係の改善のために行動されるケースばかりではありません。
先日は、20代半ばの患者様G様からご相談をいただきました。G様は昨年、ご友人、周囲の大人の方々、役所の協力を得て、虐待を続ける親から逃げることができたとのことでした。それでも不安が強くなり、ストレスで体にも色々な症状が出てきたことから、G様のご友人が、彼女のメンタル面を心配して来院につながったのでした。
診察から、G様の心が折れていることや、強い不安を抱えておいでのご様子が伝わってきました。親への怒りもまだ強くありました。どれほどのストレスを抱えて生きてこられたのだろう、とお察しして余りありました。
それでもG様はけなげに、「早く自立したいんです」とお話になりました。真っ直ぐな目で、「親は私に医療系の仕事に就くことを望んでいますが、本当は私は映像関係などの仕事に就きたいんです。」と仰いました。
必死で自分の人生に向き合うG様と、横でそっとG様を見守るご友人の姿が印象的でした。
親との断絶は、何歳になっても経験するには大きすぎる体験です。ですが、その経験から得ることのできるかけがえのない恩恵があります。G様がご自身の夢を形にできますよう心よりお祈りしつつ、診察室から送り出させていただきました。
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