「メンタルクリニックを卒業するために前世から学び終えるということ(その5)」では、中野めぐみさん(30歳・仮名)は前世からよく学ばれていたことをお話しさせていただきました。そんなめぐみさんに、なぜ私は記憶の書き換えをお勧めしたのか?
記憶の書き換えは、英語でreform memoryということが多いです。オリジナルの記憶をよりよくするために変えることという意味合いがあります。
私は「記憶の書き換え」と読んでいます。
場合によっては今世の人生の筋書きを書き換えることにもつながるためです。書き換えによって前世の傷が癒え、オリジナルのつらい人生をほとんど思い出さなくなるほどのこともあるため、記憶の書き換えはかなり慎重に行っています。詳しくは前世療法センターのホームページをご参照ください。
私がなぜ記憶の書き換えを勧めたかというと、今回中野さんが体調を崩したことで、イザベルさんは喪失感や悲しみが大きくて、前世でつまづきすぎていたことが改めてわかったからです。記憶を書き換えることで、喪失感や悲しみが少しでも軽くなればと思いました。
昨年一度記憶の書き換えは行ったのですが、不思議なことに、途中までで止まっていました。オリジナルの人生では思い人のアンさんを見ているだけしかできなかったのですが、その時の記憶の書き換えでは、思いきってアンさんのそばにかけていき、一緒に手をとって逃げるところまでは出てきました。
ですが、アンさんと添い遂げる人生は出てきませんでしたし、実際に今世では、(今世の)アンさんとの人生は選ばないことになりました。
ですから、中野さんは前世から学ぶことはできていたのですが、実はまだイザベルさんの味わった感情がまだ癒えていなかったのです。
中野さんは表面的に元気そうにされており、今世レベルでアンさんとのこともふっ切れたと何度もお話しでした。私のほうは、その様子を見守ることで対応していました。ですから、前世レベルでまだ癒えていないことは、今回「死にかけ」て初めて表面化しました。中野さんご自身も気づいていなかったかもしれません。まるで前世のイザベルさんが主張したかのようです。
記憶の書き換えをお勧めしたのには他にも理由があります。
続きます。
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