円安は日本にとって致命的な問題なのです。

ですが、こんな声が聞こえてきそうですね。

・海外からの観光客が増える

・輸出が増える

 

確かに、それは事実です。

ですが、その代償はあまりにも大きいのです。

 

【日本は円高に依存した国家経営モデル】

日本は、円高であることの方が国家経営としては正しいモデルと言い切れます。

なぜか?

それは、日本のモノ(ありとあらゆるモノ)が全て海外輸入に依存して構築されているからです。

 

食品

日本の自給率は、政府は66%と言っていますが、ある種の計算式ではその結果なので事実ですが、別の現実を見過ごしています。

それは、

・野菜の種

・野菜作りのための肥料の原料、資材、農機具の部品、工具

つまり、野菜を作ると言っても、作るためのモノは海外製品なのです。

 

建築資材

建築資材の原料は、海外輸入です。

また、機械部品の原料も海外輸入です。

当然、稼働させるための燃料も輸入ですね。

 

自動車

トヨタ、ホンダなど世界に名だたる日本の自動車メーカー。

部品とその原料は、海外輸入です。

そもそも工場も海外。バイクなどであれば、海外に工場がありますね。

 

電子機器

レアメタルは、海外。世界輸出No1は中国。

マイクロチップも以前はNECやSONYも製造していましたが、今や・・・

 

衣類、生活用品、さまざまなモノ

これらも原料は海外、製造自体が海外、などなど・・・

 

外国人労働力

こちらも今やあてにできなくなりました。

なぜなら、中国・台湾など他国の方が給与が良いのです。なので、日本には来ないか、来てもポンコツしか来ません。

 

このように、日本は、ほとんどのモノを海外依存しており、それを支えて許していたのは、円高なのです。

ところが、今や円安。

生活費が上がるのは当然です。

 

悲観的な見方をすると、日本は北朝鮮に非常に似ています。

輸出するものが、日本=クルマ、北朝鮮=覚せい剤。なだけ。

自国での生産力に関しては、非常に乏しい状態です。