■控除率について
ギャンブルにおける控除率とは、胴元が設けるために、掛け金から配当を支払う際、何パーセントを手元に残しているかという指標のことだ。
控除率が少ないギャンブルの筆頭としては、カジノが挙げられる。
ブラックジャックでは、ベーシックストラテジーというセオリーがあり、それに従った場合で1%程度となる。
また、バカラでもコミッションが5%の場合には控除率は1.06%となる。
ギャンブルの控除率としてはもっとも少ない部類だ。
次に日本で行われるギャンブルを見ていくと、代表的なところとしてパチンコ・パチスロが挙げられる。
パチンコは釘次第だが、ボーダーラインを何パーセント下回るか、が控除率となる。
おおむね10%程度のお店が多い印象だ。
スロットの場合は釘がないため、設定でコントロールすることになる。
客が一番損をし、数も多く設置されている設定1の場合、スロット誌等に掲載されているペイアウト率を見ると5%から10%程度の控除率であることが分かる。
次に日本の誇る公営ギャンブルを見てみたい。
競馬・競輪・競艇等は、25%程度の控除率だ。
これは、カジノに比べるとかなりボッタクリな控除率であることが分かる。
宝くじにいたっては、約50%の控除率だ。
これでは、勝てる気がしない。
■控除率のからくり
ギャンブルでは、かけたお金から控除率を差し引くと、期待回収額が導き出せる。
控除率10%のパチンコに10000円をかけた場合の期待回収額は10000円の10%を差し引いて、9000円だ。
宝くじを10000円買うと、期待回収額は、控除率の50%を差し引いて、5000円となる。
ここまでを見ると、パチンコのほうが有利であることが分かる。
ところが、控除率には多くのギャンブル指南書ではあまり触れられていない重要なカラクリがある。
ギャンブルにおける控除率と同じぐらい大事な要素として、試行回数が存在する。
具体的な例を見てみたい。
パチンコで控除率が10%だから、期待回収率が90%になるというのはあくまでも1回の試行に対して90%になるという意味である。
出た玉を打たなければ(再投資しなければ)、理論どおり、90%だ。
ところが、パチンコの遊び方は、通常、出た玉をそのまま打つ。
では、1時間打ち続けた場合はどうなるか?
玉1発は4円であり、60分では6000発の玉を打つことになる。
その額2万4000円。
胴元の取り分を計算すると、6000発×4円×10%となり、2400円負けることになる。
仮に、10時間打てば2万4000円の負けだ。
なぜこんなにも負けてしまうのか。
それは、控除率が10%だとしても、10時間打つ場合、総額で24万円分の玉を打っていることになるためだ。
したがって、3万円持っていって、10時間打った場合、理論上は2万4000円負けて、6000円しか残すことが出来ない。
これに対して、宝くじはどうか?
宝くじは、基本的に試行回数が1回のギャンブルだ。
3万円買ったら、理論上は、1万5000円は戻ってくる。
つまり、同じ金額を賭ける場合、控除率が10%のパチンコを10時間やるよりも、控除率が50%の宝くじを1回買うほうが、期待収益率が高いのだ。
そして、試行回数を最大化した典型がカジノである。
カジノは1日の終わりが無い。
24時間でもそれ以上でも、打ち続けることが出来る。
そして、1ゲームごとに掛け金に控除率を賭けた金額を胴元に落としているのだ。
ギャンブルにおける2つの大事な指標、控除率と試行回数を見た場合、控除率は最小だが試行回数はいくらでも増やすことが出来る。
その結果、わずか1%の小さな控除率であっても、カジノは儲けることが出来るのだ。
■素人がギャンブルで勝つ可能性が一番高い方法
素人がギャンブルで理論上勝つことは難しいが、勝つ確率を最大限まで高めることは可能だ。
そのための最適な方法は、控除率が小さな種類のギャンブルを、最小限の試行回数でこなすことだ。
たとえば、カジノのバカラでバンカーに1回だけの勝負(オールイン)をするのであれば、勝つ確率はほぼ半々だ。
一晩打った場合に勝つ確率より、1回だけの勝負のほうが勝つ確率はるかに高い。
■プロはどうのようにしてギャンブルに勝っているか?
プロがギャンブルで勝つための方法は、控除率がマイナスのギャンブルを最大限の試行回数でこなすことである。
控除率がマイナスのギャンブルは、胴元が損するのだから、ありえないと思うかもしれない。
しかしながら、ギャンブルの控除率にはまれにひずみが存在する。
たとえば、10店舗に1台あるかないかの釘のいいパチンコ、たまたまつかんだ設定の高いスロット、ブラックジャックにおけるカードカウンティング(現在はデッキ数が多く対策されているケースが多いが・・・)、一部の投資競馬などが該当する。
余談となるが、マージャンでも、相手次第では場代という控除率を上回る回収が可能なケースがある。
いずれにせよ、プロは控除率がマイナスというひずみを見つけたら、徹底的に試行回数を増やすのだ。
そして胴元が対策を始めると、次なるひずみを見つける。
そうした綱渡りを続けているのがプロのギャンブラーと言える。
■我々素人の取るべき手は?
では、我々素人は、どのようにギャンブルに望めばよいのか?
ギャンブルは理論上、負けるものだ。
負けを覚悟して、なるべく負ける可能性を減らす努力をし、許容範囲内で負けるのが良い。
つまり、負ける前提でギャンブルを楽しむこと。
楽しむことを目的にすれば、勝つ確率を最大限に高めるために、カジノで一手100万円の一発勝負をすることもなくなるはずだ。

