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夜に啼く鶯

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ジェフ・ゴールドブラムという俳優。名前だけで「ああ、あの映画の!」とぱっと顔が浮かぶタイプの俳優では決してない。主役を張るよりは、クセのある脇役を演じることが多い。メジャーなところだと『ジュラシック・パーク』、『インデペンデンス・デイ』、メジャーと言えるかどうかは微妙だけれど『ザ・フライ』(これは主役だったと思う)にいずれも研究者やエンジニアといった役柄で出演している。

 

けれど、僕の中での彼は「iMacの人」だ。今でもはっきりとうろ覚えている。テレビの画面にチェックのシャツにチノパンツという(うろ覚え)カジュアルな服装をした外国人が白い背景の中一人ポンっと現れこちらに向かって唐突に話しかけはじめる。

「ねえ、みんな。ピザ食べるよね?一枚2000円くらいするよね。それくらいの値段でうんたらかんたら・・・」(うろ覚え)と話しかけた後、印象的な青色をした中身が透けて見える丸っこい一体型パソコン「iMac」が映し出される。

iMacCMにはいくつものヴァージョンがあったと思うけれど僕の中ではこれだ。

 

 

「ねえ、みんな。ジグソーパズル一度は作るよね?夢中になっちゃうよね。柄を合わせて外枠からまず完成させてね。やがて無作為にとった一枚をもとにそこからつなぎ合わせていくなんて高等苦行モードに入ったりして2016ピースとかそれ以上に手を出しちゃう。うん、わかる。わかりすぎる。きれいな風景とかかわいい動物とか真珠の耳飾りの少女とかより取り見取りだ。糊付けして額に入れて飾っちゃたりしてね。素晴らしい。

でもそれ、純粋に時間の浪費だから。得るものnothing You lost worldだから。」

 

あの時ジェフは僕にこう言うべきだったのだ。無謬性を帯びた笑顔で。