Eu sou Homeopata -Remédios da Galáxia- -22ページ目

田中さん講演会から一週間。

これ見よがし家は変わった。

・・・ように見えた。


👨‍💼父

「最近、物欲なくなったな。」

と言いながら、

3万円のオーガニック麻シャツを着ている。


👩母

「ブランド品なんて興味ないの。」

と言いながら、

天然素材専門店の会員ランクがプラチナ。


👧長女

SNS更新。

📱

『物質社会から卒業しました。』

#自然体
#無添加
#ミニマリスト

写真には15万円の木製ヨガマット。


👦長男

「プロテインやめました。」

翌日。

野生の木の実を探しに山へ。


🐶犬

無添加ドッグフードを食べながら、

普通のドッグフードを見下している。


ある日。

家族は噂を聞く。


🌿自然派マウント村🌿


そこには

究極の自然派たちが住んでいるらしい。


家族は向かった。


到着。


村人A

「電気?」


村人B

「使いません。」


村人C

「スマホ?」


村人D

「土に還しました。」


👨‍💼父

「強い・・・」


さらに奥へ。


そこには

村長がいた。


👴村長

「私は20年間、

Wi-Fiを浴びていない。」


会場どよめく。


👴村長

「水は山の湧き水。」


👴村長

「食事は自給自足。」


👴村長

「椅子も使わない。」


👴村長

「家もない。」


👩母

「えっ?」


👴村長

「自然だから。」


👧長女

「家ないの?」


👴村長

「自然だから。」


👦長男

「寝る場所は?」


👴村長

「自然だから。」


🐶

「ワン・・・」

(ドン引き)


帰り道。


「気付いた。」


「何?」


「人は何かを自慢したい生き物なんだ。」


長女

「ブランドでも。」


長男

「筋肉でも。」


「自然でも。」


「血統でも。」


全員

「同じじゃん。」


その瞬間。

隣の普通一家が通りかかる。


👨隣人

「皆さん何してたんですか?」


「自然派マウント村に。」


隣人

「へえ。」


「家ないらしい。」


隣人

「大変ですね。」


終わり。


これ見よがし家、一同。

またしても敗北。

つづく

ある日。

町内会の掲示板に張り紙が出た。

📢

『町内功労者表彰式 開催』

地域に貢献した人を表彰します。


これ見よがし家、騒然。

👨‍💼父
「ついに来たか。」

👩母
「私たちのためのイベントね。」

👧長女
「受賞コメント考えなきゃ。」

👦長男
「筋肉部門あるかな。」

🐶犬
(蝶ネクタイ装着)


表彰式当日。

これ見よがし家は全員正装。

犬だけタキシード。

会場入りした瞬間、

家族全員が凍りついた。


そこにいたのは・・・

🌪️ 真・これ見よがし

『見て見て山田』


👨山田

・首から金メダル3個

・両手に高級時計

・胸に資格証明書

・背中に自著の広告

・名刺を投げながら歩く


👨‍💼父
「バケモノだ・・・」

👩母
「レベルが違う・・・」

👧長女
「承認欲求のラスボス・・・」


山田は誰にも聞かれていないのに話す。

👨山田
「いや〜困りますよ〜。」

周囲
「何がですか?」

👨山田
「表彰が多すぎてトロフィー置き場がなくて。」


👨山田
「そういえば先月もテレビ出まして。」


👨山田
「あと本も出してまして。」


👨山田
「そうそう、この靴イタリア製で。」


誰も聞いていない。

しかし止まらない。


その時。

司会が発表した。

🎤

「今年の功労者賞は・・・」

会場静寂。


「田中さんです。」


会場拍手。

👏👏👏


田中さん。

78歳。

町内のゴミ拾いを20年。

雨の日も風の日も。

黙々と。

誰にも言わず。

SNSもなし。

ホームページもなし。

自著もなし。

時計もなし。

犬もなし。


👴田中さん

「皆さんありがとうございます。」

以上。


終了。


会場拍手。

👏👏👏👏👏

拍手が止まらない。


その瞬間。

これ見よがし家は気づいた。

👨‍💼父
「・・・あれ?」

👩母
「本当に評価される人って・・・」

👧長女
「見せてない・・・」

👦長男
「むしろ隠してる・・・」

🐶
(血統書をそっとしまう)


帰り道。

家族は無言だった。


翌朝。

父が腕時計を外した。

母がブランドバッグをしまった。

長女がSNSを閉じた。

長男がタンクトップを着替えた。

犬が血統書を埋めた。


隣人が驚く。

👨
「どうしたんですか?」


父。

空を見上げる。

👨‍💼

「本当にすごい人は・・・

わざわざ言わないらしい。」


その瞬間。

町内放送。

📢

「本日午後3時より田中さん講演会」



「行くぞ!」


「最前列!」

長女
「サインもらう!」

長男
「写真撮ろう!」


「ワン!」


結局、

見せびらかす対象が変わっただけだった。

つづく

ある朝。

これ見よがし家の食卓。

父が新聞をたたみながら言った。

👨‍💼父
「露骨な自慢は三流だ。」

👩母
「そうね。」

👧長女
「今の時代は"さりげない自慢"よ。」

👦長男
「わかる。」

🐶犬
(血統書をくわえてうなずく)


その日。

家族会議が開かれた。

議題。

🏆『第1回 さりげない自慢選手権』


エントリーNo.1 父

近所の人に話しかける。

👨‍💼
「いやぁ、困ったなぁ。」

👨近所
「どうしました?」

👨‍💼
「時計が増えすぎて保管場所がなくて。」

👨近所
「そうですか。」

終了。


エントリーNo.2 母

スーパーにて。

👩
「あらやだ。」

👩友人
「どうしたの?」

👩
「海外で買ったバッグばかりで
今日どれ使うか迷っちゃって。」

👩友人
「そう。」

終了。


エントリーNo.3 長男

ジム。

👦
「最近まったく筋トレしてないんですよ。」

トレーナーが驚く。

👨
「どれくらい?」

👦
「昨日と一昨日だけです。」

終了。


エントリーNo.4 長女

SNS投稿。

📱

『最近SNS疲れたので少し離れます。』

#旅行中
#ビジネスクラス
#ドバイ
#夜景


投稿5分後

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長女
「少ない!」


夜。

審査結果発表。

🥇優勝

まさかの犬。


犬の散歩中。

近所のおばあちゃん。

👵
「かわいいワンちゃんね。」

すると犬。

さりげなく血統書を落とす。

👵
「なにこれ。」

🐶
(計算通り)



「負けた・・・。」


「完敗ね・・・。」

長女
「天然は強い・・・。」

長男
「プロだ・・・。」


その頃、隣の普通の一家。

👨
「隣の人たち、楽しそうだね。」

👩
「何してるのか全然わからないけどね。」

つづく