まねしい家物語 第10話「まねしない村」 | Eu sou Homeopata -Remédios da Galáxia-

ある日。


ポストに入っていたチラシ。


🏡まねしない村🏡


「誰の真似もしない人々が暮らす村」


👨まね父

「そんな人いるのか。」


👩まね母

「どういう服着てるんだろう。」


👦まね太

「そこ?」


🐶ポチ

「ワン。」


翌週。


家族は向かった。


到着。


静か。


普通。


異常なほど普通。


👨まね父

「成功者は?」


👴村人

「いるよ。」


👨まね父

「年商は?」


👴村人

「知らん。」


👨まね父

「フォロワー数は?」


👴村人

「知らん。」


👦まね太

「会話が成立してない。」



パン屋発見。

🍞


👨まね父

「なぜパン屋を?」


🍞パン屋

「パンが好きだから。」


👨まね父

「成功者が勧めてた?」


🍞

「誰が?」


👨まね父

「・・・」



畑発見。

🌾


👩まね母

「その帽子どこで買ったの?」


🌾農家

「ホームセンター。」


👩まね母

「インフルエンサーは?」


🌾

「知らない。」


👩まね母

「流行は?」


🌾

「畑にない。」


👦

「強い。」



さらに奥。


村長の家。


👴村長

「何しに来た。」


👨まね父

「成功の秘訣を。」


👴村長

「知らん。」


👨まね父

「おすすめの生き方を。」


👴村長

「ない。」


👨まね父

「何を真似したらいいですか。」


👴村長

「知らん。」


沈黙。


👨まね父

「では何をすれば。」


👴村長

「自分で決める。」


👨まね父

「難しい。」


👴村長

「そうだな。」



母も聞く。


👩まね母

「おすすめの服は?」


👴村長

「好きなの着れば。」


👩まね母

「難しい。」


👴村長

「そうだな。」



👦まね太

「全部難しいな。」


👴村長

「自分で決めるのは難しい。」


👴村長

「だからみんな真似したがる。」


・・・


🐶

「ワン。」



帰り道。


父は静かだった。


👨まね父

「初めてだった。」


👦

「何が?」


👨

「真似する相手がいなかった。」



母も静か。


👩

「初めてだった。」


👦

「何が?」


👩

「後輩がいなかった。」


👦

「重症。」



帰宅。


家族は考える。


朝活。


起業家。


投資家。


ミニマリスト。


インフルエンサー。


全部。


誰かの人生だった。


その夜。


珍しくスマホを見ない父。


珍しくSNSを見ない母。


静かな時間。


👨まね父

「・・・」


👩まね母

「・・・」


👦まね太

「ついに変わるのか。」


🐶ポチ

「ワン。」


その瞬間。


📱

通知。


✨2026年後半に成功する人の共通点✨


📱

✨秋の流行バッグランキング✨


👨まね父

「おっ。」


👩まね母

「かわいい。」


👦まね太

「あっ。」


🐶ポチ

「あっ。」


父。

動画再生。


母。

通販サイト閲覧。


👦

「戻るの早い。」


🐶

「自己最速。」


こうして。


まねしい家は。


最後まで。


まねしい家だった。


まねしい家 家訓

「自分で決める前に、まず誰かを見る。」


🏡 完 🏡