引き寄せマウント村から帰った夜。
👨💼父
「最近気付いたんだが・・・」
👩母
「何?」
👨💼父
「世の中にはマウント村が多すぎる。」
👦長男
「たしかに。」
👧長女
「でも最後は覚醒だよ。」
👨💼父
「何が?」
👧長女
「全部を超えるやつ。」
その時。
スマホに広告。
📱✨
『あなたはまだ本当の自分を知らない』
全員
「出た。」
翌週。
家族は覚醒セミナーへ。
講師
✨
「皆さんはまだ眠っています。」
会場拍手。
講師
「本当のあなたは目覚めていません。」
会場拍手。
講師
「私は目覚めました。」
会場大拍手。
👨💼父
「いつ?」
講師
「去年です。」
👨💼父
「最近だな。」
講師
「それまでは普通の会社員でした。」
👩母
「今は?」
講師
「覚醒講師です。」
👦長男
「転職だった。」
数日後。
家族は噂を聞く。
🌟覚醒マウント村🌟
そこには究極の目覚めた人々がいるらしい。
到着。
村人A
「私は一度覚醒しました。」
村人B
「私は三度覚醒しました。」
村人C
「私は毎月覚醒しています。」
👨💼父
「定期メンテナンスみたいだな。」
さらに奥へ。
村長がいた。
🧙村長
「私は完全覚醒しています。」
全員
「おおーー!」
🧙村長
「二十四時間。」
全員
「おおーー!!」
🧙村長
「寝ている時も。」
全員
「おおーー!!」
🧙村長
「ただし昼食後は少し眠い。」
・・・
👦長男
「覚醒してても眠いんだ。」
🧙村長
「人間だから。」
さらに奥へ。
一人の老人が草むしりをしていた。
👴老人
「こんにちは。」
普通である。
非常に普通である。
👩母
「あの人は覚醒者ですか?」
🧙村長
「たぶん。」
👧長女
「たぶん?」
🧙村長
「本人がそういう話をしない。」
👨💼父
「じゃあ何してるの?」
🧙村長
「畑。」
👦長男
「他は?」
🧙村長
「散歩。」
👧長女
「他は?」
🧙村長
「昼寝。」
沈黙。
👨💼父
「それだけ?」
🧙村長
「それだけ。」
👨💼父
「幸せそうだけど。」
🧙村長
「幸せだからな。」
👨💼父
「覚醒したから?」
🧙村長
「いや。」
👨💼父
「え?」
🧙村長
「比べるのをやめたから。」
・・・
風が吹く。
長女のスマホが静かに閉じられる。
帰り道。
父
「気付いた。」
母
「何?」
父
「ブランドマウント。」
長女
「自然派マウント。」
長男
「気功マウント。」
母
「引き寄せマウント。」
犬
「ワン。」
父
「覚醒マウント。」
全員
「全部同じだ。」
その瞬間。
後ろから村長の声。
🧙村長
「その気付きはレベル6です。」
👨💼父
「まだあるの!?」
🧙村長
「もちろん。」
👨💼父
「次は何。」
🧙村長
「先生マウント村。」
👩母
「嫌な予感しかしない。」
👦長男
「最終ボス感ある。」
👧長女
「行くしかない。」
🐶
(帰りたい)
これ見よがし家、
またしても敗北。
つづく。