森 海渡&麻利沙
👑Kaito王子とMarisa姫 王室な日々👑
第12話 友情の芽生え
王宮の裏庭。夜。KaitoとMarisaがこっそり城を抜け出し、下町へ向かう小道を歩いている。
Kaito:「こんなふうに城を抜け出すなんて、見つかったら大目玉だな。」
Marisa:「でも、庶民の暮らしを知りたいの。王族の世界しか知らなければ、本当の意味で国を守れないわ。」
(下町の広場に着くと、子どもたちが遊んでいる。彼らの中から一人の少年が近づく。)
少年:「お姉さん、綺麗な髪だね!お兄さんは強そうだ!」
(KaitoとMarisaは一瞬ぎこちなく微笑むが、すぐに自然な笑顔に。)
Marisa:「ありがとう。あなたたちはここで遊んでいるの?」
少年:「うん!でも夜はちょっと怖いんだ。」
(Marisaが少年の頭を撫で、Kaitoも膝を折って目線を合わせる)
Kaito:「俺たちも同じさ。怖いことはある。でも友達がいれば大丈夫だろ?」
(少年が嬉しそうに笑い、二人と手をつなぐ)
次の日お城で。
Marisa:「……不思議ね。ほんの少し話しただけなのに、心が温かい。」
Kaito:「俺もだ。城の中では得られない“友情”ってやつを、初めて感じた気がする。」
そこへ宮廷医師が現れる。
宮廷医師:「お二人、友情や安心を得て心が落ち着いていますね。その感覚をさらに支えてくれるレメディーがあります。」
Marisa:「それは?」
宮廷医師:「**Calcarea carbonica(カル・カーブ)**です。
安心感を得たいとき、心の基盤を強めたいときに寄り添ってくれるレメディーです。」
Kaito:(服用して目を閉じる)
「……地に足がついた気がする。友情って、俺にとっても必要なものだったんだな。」
Marisa:(同じく服用してほほえむ)
「私も。これからは王族としてだけじゃなく、人としてのつながりも大切にしたい。
下町で芽生えた友情は、KaitoとMarisaの心を優しく照らし出した。
王族である前に人間であることを、二人は少しずつ学んでいく。
この回のレメディー:Calcarea carbonica(カル・カーブ)
安心感と心の基盤を育む。恐れや不安を和らげ、穏やかな安定をもたらす。