本日29日行ってきました。
前回同様オーチャード・ホールです。
よかったぁ!!!
今回はバレエとバイオリン(旦那)のアンサンブルが交互に上演されるという趣向です。
バレエの方は着替えがあるから続けてはできないんでしょう。
私はクラシック音楽は良く分かりませんが、素人の耳にもこれは超絶技巧に違いないと思うところが随所にありました。超絶技巧というと、一番最初のパガニーニの曲が注目されがちだと思いますが、他の曲もけっこうなかなかでしたよ。
で、バレエのほうですが、これが今回はハズレなしです。全部良かったです。あえてその中から例を挙げるならコンテでは「レヴェレーション」と「ヘンデル・プロジェクト」それに「プラスマイナス・ゼロ」、クラシックではなんと言っても「瀕死の白鳥」です。
「レヴィテーション」は浮揚という意味だったと思いますが、ザハロワの手足の長さを生かした表現はほんとに体が浮いているような錯覚に陥りました。しかしそれがこの作品の肝ではないことは確かです。力強い中にもどこか空虚さを感じさせる動きと椅子との掛け合い。私には何か「孤独」を表しているように見えました。
「ヘンデル・プロジェクト」もザハロワの身体美を堪能できる作品です。モダンアート的なチュチュを着てますが脚も腕も露出してるので、筋肉が良く見えます。当たり前といえば当たり前ですが、ザハロワの身体はボディービルダーのようでした。そしてやっぱり手足が長い!手足が長いといろんなことが表現できるというお手本みたいな作品です。ロヂキンとの息もピッタリでした。
順不同ですが「プラスマイナス・ゼロ」はかなり心情的な作品に見えました。二人のごく普通の男女のカラミですが、人間関係ってただでさえ複雑なのに男女間ともなればいっそう複雑じゃないですか?情念みたいなものも絡むし。お互い好きなのに傷つけあったりして、愛情表現が不器用というか、かえってお互いを辛いところに追い込んでしまって、だからと言って離れることもできない。。。そんなことを見ていて感じました。
「瀕死の白鳥」はもう息を呑むばかりです。途中私が咳をしてしまったんですが、咳をする時間も見逃したことがもったいないと思うくらい、目が離せませんでした。アンサンブルのチェロの髭のおっさん、自分の目の前50センチくらいのところまでザハロワが来たんですが、その価値をちゃんと分かったでしょうか?うらやましすぎです。
そんなわけで今回は会場も総立ち。アンコール用の全員で踊るちょっとした踊りも拍手に促されて2回踊ってくらました。特に2回目はザハロワの連続フェッテ大サービスでした。
私も今日はスタオベです。
ほんとに良かったです。