千葉県教育委員会は5月に入試の出題範囲を縮小する検討に入った。7月には結論を出すらしい。2020年3月・4月・5月の3か月間の休校期間があり、中学校の授業数が減り、授業が終わらない可能性を考慮した形だ。
ちなみに、近隣の東京都や神奈川県では出題範囲の短縮を決定。また、大阪や北海道などでは大幅に出題範囲を短縮している一方で、愛知県や静岡県では今まで通りである旨を発表している。今後の、千葉県公立高校の動向に注目したい。
前の記事でも書いたが、出題範囲縮小は必ずしもいいことだとは限らない。そもそも今年用の入試対策教材や過去問題集なんて存在しない。範囲が削られれば削られるほど、1人で勉強のしにくさはどんどん増していく。そして、勉強していない範囲は高校1年生で消化することになってしまう。私立中高一貫校と公立高校の格差がさらに大きくなる。
一方で、無責任に聞こえるかもしれないが、中学校の授業が終わらない前提で、今まで通りの出題範囲を早い段階で決めて、自分で勉強するように伝えたほうが、夏休みの計画を立てやすく、従来通りの勉強の路線へ乗りやすい。今遅れている分もこれから取り戻す努力を生徒に促すことができる。
果たして千葉県教育委員会はどういった見解を出すのか。注目したい。
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