少年は善く空を翔んだ

 跳橋の上を

 生垣の上を

 そろそろと躰を支えながら

 速度を出すことは叶わないが

 しばしば高度を出すことは出来た

 宙に身を浮かばせる感覚を纏った身体は

 この世界に在って

 身が浮かばないことに

 戸惑った