少年 Ⅺ 少年は善く空を翔んだ 跳橋の上を 生垣の上を そろそろと躰を支えながら 速度を出すことは叶わないが しばしば高度を出すことは出来た 宙に身を浮かばせる感覚を纏った身体は この世界に在って 身が浮かばないことに 戸惑った