灌木は嵐に

 延べた枝をゆらゆらと

 怪しく 魔の化身か

 大気は妖気がちりちりと

 不穏な気配が充ち満ちて

 心は昂ぶり

 少年は嵐の闇に輝きを視る

 窓の外に森と真紅の光りが凝縮する様を視る

 城郭と薔薇を風雨のなかに視る

 鏡に写る嵐に物語を視る

 時を渡り目撃者となる

 羨望が胸を妬く