少年 Ⅻ 灌木は嵐に 延べた枝をゆらゆらと 怪しく 魔の化身か 大気は妖気がちりちりと 不穏な気配が充ち満ちて 心は昂ぶり 少年は嵐の闇に輝きを視る 窓の外に森と真紅の光りが凝縮する様を視る 城郭と薔薇を風雨のなかに視る 鏡に写る嵐に物語を視る 時を渡り目撃者となる 羨望が胸を妬く