坂道

 

 薔薇の光りが

 まばゆい夏の午後

 

 硝子の砕ける

 旋律が

 

 乾いた舗道に

 跳返り

 

 重力に

 街はひしゃげゆく

 

 極彩色の空に

 歪みが呻き

 

 荒廃の残塵が

 降るなかで

 

 俺は

 構図の輝く坂道を

 

 よろめき

 歩きだす