大手不妊クリニックの洗礼

地方都市のため、不妊専門医がいて、色々な治療法を選べる不妊クリニックというのは限られています

せっかく行くんだからクチコミ数最多で、有名なところにしよー！とほとんど興味本位で、その道（地元県の不妊治療界隈）で有名な病院に予約電話を入れました。

電話をかけるまではすごく葛藤してまして（一度病院に行ったら、長く辛い不妊治療にいよいよ足を突っ込んで、二度と不妊じゃない世界に戻ってこれないような気がしていた）、不安に無理やり蓋を被せ、ええい、ままよと電話をかけたことを覚えています。

で、初診の予約を取りたい旨をまず伝えると、開口一番

受付係:「初診の方の予約は取っていません」とのお返事が。

土曜日に診察受けたい場合は初診でも予約取れってホームページに書いてあるから電話掛けたんだろうがよ！！

とはもちろん言わず、「土曜日に診察を受けたいのですが」と伝えました。

すると

受付係:「平日の受診は難しいですか？それじゃ土曜日の予定を確認します」

私「お願いします」

……………保留音（カーペンターズのトップオブザワールド）（30秒経過）…………

私:………………………

……………保留（2分経過）…………

私:（お昼休み（11時半ごろ）に掛けてるからちょっと焦る）

……………保留（エブリーシャラララ何周目だよ）（5分経過）…………

私:

いや、人気のあるクリニックなので、忙しいのはわかりますよ

だけども、昔コールセンターのバイトをしていた時、10秒の保留で怒られてた身としては、5分間絶えることのない保留音はすごく居心地が悪い

不妊治療では当たり前のながーいながーい待ち時間をこんなことで耐えられるのだろうか……と思わず気が遠くなったところで、

受付係:「お待たせしました」

私:「はい（待たされたことは否定しない底意地の悪さ）」

受付係:「土曜日は今月来月予約でいっぱいで、再来月以降なら空いてるかもしれないのですが、それでもよろしいですか？」

私:「はい（まぁ覚悟はしていた）」

受付係:「わかりました。それでも良いか確認しますね」

私:「は、はい（また長く待たされないよな）」

再び、保留5分

受付係:「すみません、先生が今オペ中で、確認が取れなくて」

私「は、はい」

受付係:「あのですね、先生、今、顕微授精の手術中なんですよ。なので、またあとでお電話頂いていいですか？3時くらいとか」

私:「（え？なんでわざわざ顕微授精とか言い直すんだ？大事なオペ中だからお前の相手してられねーよ！ってこと？というか先生オペ中かどうか確認するのに5分もかかるんかいっつーか、それ前回の保留の時確認しておけたのではー？？？などと悶々としつつ）あー……、3時頃だと仕事中なのでちょっと」

受付係:「あ、オペはすぐ終わるので30分後くらいでもいいんですが」

私:「（最初からそう言えー！）あ、じゃあ30分後に掛け直します」

受付係:「それではよろしくお願いします（切ろうとする）」

私:「あ、あの、失礼ですが、お名前を！」

受付係:「あ、ああ、◯◯です」

私:「◯◯さんですね。わかりました。◯◯さん宛にお掛けします。では、ありがとうございました。失礼します」

二ヶ月後に予約を入れられるかどうか確認してもらうだけで15分通話

不妊治療の待ちの洗礼を受けた気がしました。

そんでぴったり30分後に、◯◯さん宛にお電話しました。

お約束の5分保留。

スマホをスピーカーホンの状態にして歯磨きしながら待ちました笑

やっと、無事、某月某日某時の予約をゲット！！

と思いきや……

受付係:「予約の方の合間に見ますので待ち時間が長くなることをご了承ください」

とのこと。

この電話の意味ー？！？！

そして、以下の持ち物を指示され、通話は終わりました。

・基礎体温表

・二万円程の現金（保険の効かない検査をするため）

なんなんだろう、私の感覚がズレてるのかもしれませんが、すごく手際が悪そうな予感がします

人気の病院ならば待ち時間が長いのは織り込み済みとは言え、ちょっと憂鬱です……が！

病院で大事なのは、電話対応でも、受付のお姉さんの態度でも、親切丁寧な説明でもない！！

大事なのは、こちらの希望（病気、怪我の治癒、妊娠出産）が最短で叶うこと！！つまり医者の腕！！！

そこさえよければ、最悪、それ以外が最低でもいいんですよね……

窓口などの対応が良いと気持ちよく病院に行けますし、逆に対応が悪いと病院全体の印象まで悪くなりがちなんですが、全部いい病院なんて……きっと、田舎にはない

どうなることやら、今から楽しみであり、ちょっとめんどくさいなぁと思いつつ、不安なのでした