犬も鬱になる
ようやく、秋らしい陽気になり、お散歩が楽しくなります。
しかし、先般、お友達のワンちゃんが ”鬱” になったと聞き、おどろきましたし、
とっても、悲しかったです。
“温暖化の影響で、犬が「鬱」になっている” というのは本当だったのですね。
先日、この記事を目にして驚きました。
近年、地球規模での温暖化が大きく問題視され、それによる自然界や人への影響も
年々、看過できないものとなりつつあります。
さらに、温暖化は犬にも影響を及ぼしているということがわかってきました。
20年以上、犬たちと関わってきたドッグ・ビヘイビアリスト(犬の行動学の専門家)、
キャメロン・メンティスさんによれば、これほど犬たちが退屈していたことは、かつて
ないそうです。
過去5年の間に、ますます多くの犬が退屈傾向を強めていると、専門家は指摘しています。
さらに、専門家は、(犬にとっての)散歩は、肉体面での健康を維持するだけでなく、
精神を健全に保つ意味もあり、愛犬の体の健康維持に注目する飼い主さんは多いですが、
これからは、<心の健康>に気をつけてあげる必要がありそうです。
なかなか理解してもらえない、<心の健康>が、現代のペットに大きくのしかかり、
今後、問題視されると私も思います。
<犬も人も温暖化で憂鬱に>
人間の場合、太陽の光をしっかり浴びることで、生活のリズムを保つホルモンバランスが
整えられます。
そのため日照時間が短く、日中もどんより曇り空の長い冬が続く北欧では、鬱病患者が
多いことは知られています。
それは動物にも同じことが言えます。
イギリスの水族館では、2014年に記録的な風雨の影響でペンギンが強いストレスから
鬱症状に陥ったという事実もありました。
室内で過ごす犬が退屈であることは、容易に理解できますが、豪雨や降りしきる雪の中を
散歩するのは困難ですし、ましてや猛暑の焼けつくアスファルトの上を歩かせるなんて
不可能です。
それが、温暖化の影響で、年々、春と秋が短くなっている日本の犬たちにも、知らず、
知らず、お散歩の時間が減ると同時に、太陽をしっかり浴びるチャンスが減ってきています。
体内時計が狂って、心身への悪影響も少しずつ蓄積しているのかもしれませんね。
さらに、運動量が減り、精神的な刺激が少ないと犬はストレスが溜まり、また、ストレスに弱い
犬は、吠えや破壊、または足先がただれるほどペロペロなめ続けるなど、悪循環が起きてく
ると言われています。
実際、私の周りにも、犬にお散歩をさせない飼い主。
毎日、10時間以上お留守番させている飼い主。
犬が退屈そうにしている光景も目にしていますので、
今後、<犬の心の病気>は、益々増えることと思います。
ワンちゃんの存在で、人は癒されているのに、人は、何をしているのでしょう。
大切な家族であるワンちゃんが<心の病気>にならないためにも、
シッポをゆさゆさする仕草がたくさん増えますように…。
たくさん声をかけ、スキンシップをし、充分な運動と安全な食事を与え、
さらに、衛生面とケアを怠らず、これからも、大切に育てて行きたいと思います。