新しき 年の始めの 初春の
        今日降る雪に いや重け吉事

大伴家持の、万葉集末尾の歌に込められた祈りを、厳寒の地で大地震と津波と放射能の被害からの復興を目指す、或いは待つ方々に捧げたい。

放射能による汚染の地に、なにが「吉事」か。これ以上悪いことが起こらぬよう祈るしかないではないか。
復興などと言いながら、そもそも、元に戻ることのかなわぬものがあるではないか。
故郷の大地、家、作物、家畜、愛するペット、手塩にかけて育てた草花、失われた命と時と思いを、今一度、想え。
そう、叱責されても仕方がないと思いつつ、なにもできない私は、やはり祈るしかない。

せめて、今年を祈りから始める。