再来年の大河ドラマが発表になって、松潤主演の『どうする家康』になりました。

主役の云々は、信長(King of Jipang)では郷ひろみさんも演じていたので、そう違和感は無いのですが、3年に一度の貴重な戦国枠なのに、『いまさら家康?』…感は否めませんね。 

 

 東シナ海の緊張感がある今、戦国枠は九州に行くべきと思っていました。

朝鮮や明との外交で活躍した宗義智か小西行長。

武士である事の気概を発揮した島津義弘や加藤清正。

日本文化圏をベースに大陸と交流した護佐丸&阿麻和利など…

大陸との付き合い方の指針としてタイムリーだと思うのですが、日本電視台は敢えて刺激を避けたのかも知れませんね。

 

 まぁ、家康ならドラマ性にも事欠かないし、それなりのストーリーには成ると思いますが、観るかどうかは微妙なところです(^-^;

 

 

 

さて、今日の本題です。

 

 今年の元旦の事、一族で古民家に滞在していましたが、長男に『なんか畳がベコベコするよ』と呼ばれて行って見ると、確かにフワフワになって、畳表が一部捲れています。『なんだなんだ?』という事で、二男と娘の婿も加わって、平均70kgが代わるがわる踏んで見てるいるうちに、ベッコベコの危険な状態になってしまいました(^^; 

 

 

 その場は立入禁止にして、三が日が明けた4日の日に再度行って、畳を上げて確認しました。床板はヒノキの良い板が使われていますが、築60年、改築はされていない様ですね。

 

 

 該当のベコベコ箇所はと言うと、明らかな虫食い痕があって、根太か大引が効いていません。

 

 

 シロアリ? 柱までヤラれてると大変だなぁ…と、恐々床板を捲って見ると…根太でした。 しかも予想以上に広範囲に喰われていて、被害は次の間まで及んでいます。

長い事、床板だけで持っていたんだなぁ。

 

 

 続き間全部の床板を捲りましたが、半分の根太の交換が必要(*_*)

さらに大引も一本交換が必要です。

 

 

 大引は食害部分を切り取って、杉丸太からヒノキの3寸角に換えました。

念のため束も金属製に。

 

 

 根太も杉から松材に交換して復元しました。 

古い家だけに、水平出しが大変で、5mmと3mmのゴム板を挟んで調整しています。

 

 

 そして、重要なのが防腐・防虫剤の塗布。

様子を見に来た隣のオジサンは、『シロアリの喰い方ではないなぁ』とは言っていましたが…。

 

 

 床板の貼り戻しですが、ヒノキ板はさすがに硬化してて、バリバリに割れてしまったので、合板で安上がりにします。

ただ、3×6判だと隙間が出来てしまうので、根太位置をズラして中央にメンテ口を設ける事にしました。

断熱材も考えましたが、畳が断熱材の入った分厚いやつだったので、そのまま貼ります。

 

 

 合板を仮止めして水平を再確認したら釘打ち。 

あいにく墨壺が“墨切れ”だったので、根太位置に水糸を張って目安にします。

 

 

釘打ち終わり。 水平も出ています。

 

 

 念のため、つなぎ目に目張りします。

 

 

 敷居を戻したら、建具を入れてスキマの微調整をして…

 

 

畳を戻したら『ハイ、元通り!』

 

 

 のべ4日間も掛かってしまいましたが、材料費は僅か3万6千円也で完工です。

 

しかし、床下の修理工事なんて、成果が見えませんね(^^;

古民家には改造の楽しみだけでなく、老朽化と修繕も付いて来る事を思い知らされました。