昨日はひな祭り。
何かと暗いニュースが多い昨今なので、“東海道関宿のひな祭り”に出掛けました。
今では多くの市町村で行なわれている、街を挙げての雛人形展示ですが、歴史景観の町並みで観る、先祖から受け継がれた雛人形は、また趣深いものがあります。
10年目を迎え恒例となった関宿ひな祭り
宿場の街道に沿った家々が、伝来する人形を飾りますが…
何ヶ所かは集めた人形の館もあり、歴代の人形が見られます
ひな祭り自体は平安の昔からあった節句行事ですが、雛人形飾りの起源は江戸時代初期からだそうです。
以来、人形は精巧なものに進化し、付属の装飾も含めて飾り方は変化して行きますが、その変遷を現物で見られるのは人形ゆえですね。
江戸時代の雛人形は御所の内裏を模した“館飾り”で、その前に付属の人形や道具を平置きにしてたそうです。 とても高価なもので、大名クラスでないと買えない代物ですね
明治になると館も人形もコンパクトな物が作られ、上流階級に普及しました
段飾りが出たのは大正時代の事で、タンスの引き出しを開けて飾ったのごキッカケだそうです。以後はこのスタイルが主流になりました
“コロナ禍”で関連イベントは中止になり、観光客もチラホラの寂しいひな祭りでしたが、お陰で先々で詳しい説明をして貰い、いつの時代も変わらない、可愛い娘の健やかな成長を願う親心を感じながら、ゆっくり見て廻る事ができました。
昭和も戦後になると高度成長と生産技術の進化も相俟って、精巧な雛人形が安価に作られる様になり、一般庶民にも広がります。 これはバブル期の人形ですが…
人形から道具の彫りまで、技術の粋を集めた超精巧な豪華版です。 未来の文化財候補かも。
平成になると、落ち着いた感じ(^^;
昔の娘は、嫁に出すと簡単には逢えなくなるから、子供の頃に大切に育てたんでしょうね。 現代の娘も『めんどくさい!』と滅多には訪ねて来ませんが…(^^;
世界中でパニックに陥っている『コロナウイルス』。
マスクや除菌関連グッズは店頭から消えて久しく、そのくせネットオークションでは豊富に超高値で取引されている現実は、危機感を煽って商機にする、いつまでも進化しない人間の愚かさ、浅ましさを見せています。
それがトイレットペーパーにまで伝播するに及んでは、もう喜劇を通り越して悲劇ですね。
過去の失敗に何も学ばない日本人は、明らかに退化しています。
我が家での対応は? と言えば、何も変わらない、通常運転です。
さすがに、電車や人混みではエチケットとしてマスクを着けますが、その程度なら年末にインフルエンザ期に備えての買い置きで充分ですし、足りなくなったら晒し布で自作します。
トイレットペーパーも、実は必需品ではありません。
切らしたらウォシュレットでの少し長めの洗浄と温風乾燥で大丈夫(ちょっとお漏らし感はあるが)ですよ。
防疫の要は自分自身の免疫力であり、それを発揮するには健康と栄養を保つ事です。
不安ばかり募らせず冷静になって、愚行のスパイラルに巻き込まれ踊らされる事なく、強く逞しく立ち向かって欲しいと思います。
もしもウィルスに勝てなかったら?
それはそこが死亡適期、自然界の掟だと思えば気楽なものです(^^;
『鈴鹿の森庭園』の梅も見に行きました。
一部の人間の思惑で何が起ころうと、春はやって来て花は咲きます。我々もかくありたい(^^)