伊賀上野城の続きです

 

 
伊賀上野城を歩く
 
 ゴールデンウィークの序盤、天気にも恵まれて上野城はたいそう賑わっていました。
城内の駐車場は満杯で、市役所に停めたのですが、しっかり有料でしたw
さすがに、県外ナンバーが殆どです。
上野城の大手は東にあり、工事が後回しになった東側は石垣が少なく、中世の城の風情ですねw
まずは本丸北側の堀底道を登って行きます。
 
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メインの登城路になっている空堀跡
 
  作事場の平場で折り返す様にさらに登って行くと、筒井時代の本丸跡で、最初の石塁に出遭います。
 
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直線的な打ち込み接ぎの石垣はシッカリ“藤堂高虎”を感じさせますね
 
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筒井本丸壇上から模擬天守を見る  基壇はこっちの方が高い…。
 
 
  次いで天守台を見て廻ります。
少し孕みも気になりますが、それよりも夥しい量の河原石の集積にビックリ!
 
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これ投石用?建材?  裏篭め石でしょうね
 
 
さて、いよいよ高石垣を覗きますw
背中をゾワゾワさせながら見る快感も、この高さならではのもの。
 
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大迫力!!  ここをよじ登る途中でさっきの石の直撃を受けたら、ひとたまりもありません
 
 
 ここで、気になる箇所がひとつ。
角石は孕んでて、天端石ひとつ分下がっている箇所があるのです。
特に立ち入り禁止にもなってなく、普通に乗ってみましたが、『これ、危なくない?』 …という事で、さっそく下に廻って確認してみます。

 

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やっぱり、算木積みの角石がややせり出して、隙間に石が落ち込み、全体に下がっています。
これは、立入禁止にしないと…。 これから行く人は、此処には立たないで下さいね。
 
 
 次には模擬天守に入って見ましたが、特に観るべきものも無いので、また機会があったら紹介しますね。
 
 城内や城下を歩いてて感じること…。
そう、タイトルの通り『忍者だらけ』なのですw

 

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広場で遊ぶ忍たまグループ
 
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ちび忍者も頑張って登ります
 
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南蛮人の忍者  天井裏は無理そう…
 
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普通に街を歩いてる忍者の家族
 
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街のあちこちに潜む忍者達
 
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クルマの上にも…
 
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犬だって忍者!
 
 
 伊賀上野は“忍者の里”として有名だから、観光も“忍者”で売り出してるのですね。
コスプレ服を借りれる様です。
 
 ここでマジな話に戻りますが、伊賀盆地は粘土質の耕作に向かない土地だった様で、人々の収入は“出稼ぎ”が中心だった様です。
山がちな土地で、小規模な国人が割拠する伊賀では、侵略者との戦闘もゲリラ戦となります。
そうした動きを身に付けた人々は各大名から“諜報員”として重宝されたので、自然と『伊賀忍者』のブランドと技術が発展して行き、伊賀の基幹産業となったのです。
 
  『伊賀忍者』を組織化して束ね、戦国大名に売り込んでいたのは、服部家、百地家、藤林家の古くからの国人小豪族の武士でした。
そう、服部半蔵は実は忍者の首領ではなく、プロデューサーのれっきとした武士なのです。
最後は夢のない話ですみませんwww
 
さて、たくさん歩いてお腹が空いたので、ランチにします。

 

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忍者定食w