お盆を過ぎてなお暑い日が続きますが、皆様お変わりありませんか? 

例年以上に猛暑日の連続と50日も雨が降らない旱魃で、外での活動は制限され、畑の作物ともども苦戦しております(^^;

 

 

 そんな中、気晴らしを兼ねて地元の歴史博物館の歴史講座に参加して来ました。

題して『加太と鹿伏兎城跡を読み解く』、講師は県の埋蔵文化財センター学芸員の伊藤さんでした。

 

 鹿伏兎城とは、近県の城好きの人には聞き覚え、あるいは登った事があると思いますが、伊勢国でも西端の伊賀国境近くの加太谷にあった山城で、伊勢国中北部に勢力を張った関氏の一族で加太氏が本拠とした居城です。

 

 

鹿伏兎城のある城山と麓の菩提寺:神福寺 この平場が根小屋だったのでは?と言われていましたが…

 

大手道の位置も城の規模感もちょっと違うみたいですね

 

 

 大和街道を見下ろす比高100mの通称:城山の山頂に築かれた山城は殆ど未整備ながら、郭や土塁、堀跡、井戸跡などが良く遺り、一部には石垣もあります。

 狭い谷間の郷村を治める小領主の城としては、『こんなもんかな…』的な城跡なのですが、古い文献にはこの山城が『上の城』と記され、他に麓に『下の城』が有った事が記されていて、従来は現存する加太氏の菩提寺:神福寺とその周辺に防御機能の高い根小屋の居館と家臣屋敷が有ったのではないか…と言われていました。

 

講義資料より拝借 出土した居館跡の石垣は大石を使った野面積み 関氏に石垣技術は無い筈だから、織豊期のモノかも。直感、蒲生氏郷の石垣っぽい?

 

石垣は埋め戻されて再度眠りにつき、もう見られません

 

 

 ところが、近年に神福寺の西400m地点で国道の付け替え工事を始めた際、広範囲な石垣遺構が発掘され、範囲を広げて調査したところ掘立て柱建物跡や多量の室町後期の磁器、陶器類が発掘されました。

これを仮称:市場遺跡と称してさらに調査を継続したところ、遺跡の少し高い場所から城郭遺構が検出されたので、ここが鹿伏兎城下の城及び加太氏居館跡と断定できる

というのが今回の講義の概要でした。

 

発掘地点から城山に分け入り、城郭遺構を確認に行きます そう言われれば切岸の虎口に見えなくもない…

 

関西線の線路を渡って(この線路工事が遺構を判りにくくしてる)さらに登ると、あら、枡形虎口です

 

この広い郭は周囲に土塁を巻いていて…

 

西側の谷に向けては小さな段曲輪を重ねて落ちています

 

その上段には中規模の郭が幾つか重なり…

 

最後のトドメはお約束の堀切で終わっています 民家や耕作地ではなく城遺構である事を物語っていますね

 

 

 大和街道に面して、本格的な石積みの居館と背後にはまとまった防戦機能の郭塁を備え、さらに山上にも詰め城を持つ城。

そうすると、城と加太氏の勢力基盤のアンマッチという疑問が浮かんで来ます。

山間の加太谷は太閤検地のデータに依ると1,347石、動員兵力の指標に当て嵌めると46名しか動員できません…(^^;

 最後の質問コーナーでその辺を聴きたかったので挙手したけど、いつも小難しい事ばかり聞くからか司会者には当てて貰えず、自分で調べるしかなさそうです。

 

 

市場遺跡の西側の山には支城の梶ヶ坂城がありました 本城に加え、46名でどうやって守るんねん!

 

 

 勢州軍記や亀山市史などの記述から関氏一党5家の中で、加太氏は一段格下の分家とされています。

それでも動員兵力は500名となっていますから、加太村の他に1万5千石近い領地が有った筈です。

 

 

 市史によると戦国後期の加太氏の領地は、加太村のほか楠原、楠平尾、林、八野、安清、西富田、汲川原、今井、府中、窪田、黒田の各村の計12ヶ村とされています。

村の名前を聞いてビックリなのですが、ともかく関氏一党の勢力図に村をプロットして見ましょう。

 

これだけ分散すると、家臣の城下への集住は無理ですね

 

 

 驚くことに戦国期の主敵で抗争が絶えなかった長野氏との境界に領地が繋がっています。

中央の飛び地的な3村は穀倉地帯の配分だから500名動員は可能か。

しかし、統治するという観点からもこんな非効率な配分をするかなぁ?

尖兵というか、イジメというか… 加太氏が武勇を求められる家だったという事でしょうね。ゲッソリゲッソリゲッソリ

 

 

 

 

 冬場の工作用ひょうたんの在庫が切れたので、今年は久々に栽培しています。

しかも特大サイズなので、棚の構造や病害虫の対策にも工夫が必要で、なかなか大変ですが、今のとこスクスク育ってくれていますうさぎのぬいぐるみハイハイ歩く立ち上がる

 

スチールパイプの棚ですが、次第にトップヘビーになり補強も増えて行きます爆  笑

 

特大サイズは10kg近くなるので蔓が持たないから、ネットでおパンツを作ってお尻を包みますキョロキョロ

 

それでも想定以上に育ったひょうたんのお尻はおパンツからはみ出しそうで、なんとも…びっくり

次に作る時は… 網タイツの生地でも使ってみようかな笑い泣き