この夏のボーナスは何に使いたいか。
電通総研がアンケートしたら、「国内旅行」が他を断然引き離したそうだ。
気分を解き放ちたい。知らない風景に出会いたい。
晴れやらぬ時節だけに、ささやかな非日常への憧れがふくらみを増す。
さて、この人たちの使い道は何だろう。国会議員のボーナスが来週支給される。
一般は262万円で、閣僚350万円。西岡さんら両院議長には440万円。
菅さんは480万円だが、一般より多い額は返納するそうだ。
とやかく言いたくはないが、釈然としない人は多かろう。
内閣不信任案の提出、そして否決。与党内の造反と腰砕け。
前首相は現首相を「ぺてん師」と呼び、日ごろは何をしているのやら、こんな時だけ顔を見せる騒動好きもいる。
総じて政治に信頼がなさすぎる。
先日、小紙の公募「大震災を詠む」の入選歌に〈大津波逃れし人の避難所に百余の靴の整然と並ぶ〉とあった。
被災地のモラルは世界から称賛された。
しかるに永田町のありさまは、踏みつけ合って破れた泥靴が、乱雑に脱ぎ捨ててあるような図だ。
国民は程度に応じた政府しか持てない、と古来言う。
だが日本国民の程度からすれば、もう少しましな政治はもてないものか。
プロの劇場で、プロの木戸銭を取って草芝居を演じられてはつらい。
退陣表明もどこへやら、首相は居座る。腹を切った後も延々と長ぜりふを続ける、田舎芝居の殿様のようだ。
退陣時期を示して不信の霧を払うのも、給与賞与のうちである。
***社説終わり***
国内旅行、賛成です。
ボーナスをもらった方は、是非国内旅行でガンガン消費して、経済を活発にしてほしいと思います。
時代は変わりました。
政治も変わっていかなければなりませんね。
パスカル進学教室(茂原市)