(もうこれしか………思いつかない)
夜空は詠唱を始めた
(こんな所で放ったら多分………全てを壊すだろうな…………しかし………これしか………私は結界に守られているから………緋色は……………なんとかしてくれるかな………ゼロは……………消えればいい…………こんなことしたから……悪いんだ………全てはゼロが悪い…………私は何も悪くない…………悪くない………わるく……ない…………)
その直後暖かい気配が夜空を包み込んでゆくのを感じてた
「…………………………何この感覚………」
抱き締められている感覚…………
知っている感覚………
「…………緋色なの」
「 そうよ、それより良かった」
「…………何が?」
「まだ話せるみたい、詠唱中はなかなか話を聞いてくれないから」
「で何のよう?今忙しいの」
「夜空………もう大丈夫だから、今すぐに詠唱をやめて」
「………………まだゼロがいる、あれが全て悪い」
「今は私がいる、夜空は私が守ってあげるゼロだろうがムラサキだろうが誰にも夜空を傷つけさせない、だから安心して詠唱をやめて」
「……………わかった………やめる………ありがとう緋色………あと少しで城も…………緋色も」
夜空の詠唱がとまったのを見て
「この時を待っていた!死ね夜空」
ゼロは迷う事なく振りおろそうとしたその時
「ああいたゼロお姉ちゃん」
その一言で動きが止まり慌ててその場から離れてた
慌ててわたしと緋色は声の方を見るとムラサキがいた
「探したんだよ、あっ夜空様と緋色様、そう言えば夜空様もう大丈夫ですか」
その一言で私は緋色の後ろに隠れて
「……………大……………丈…………夫…………」
「相変わらずの性格ですね、それよりゼロお姉ちゃん、こんな所で何をしているのかしら?」
「えっと………その…………なんだ………」
「はっきりしなさい、まさか夜空様を虐めていたんですか」
「…………していない……虐めてなんて」
ムラサキは私達を見ていきなりゼロの横に来るとゼロの頭を捕まえるといきなり下につけて
「この馬鹿が何かしたんですね!私の教育不足です!後でしっかりと叱りますので今日はこれで許してやって下さい」
「…………………………………………」
ゼロとムラサキの力関係がわかった気がする
「さてゼロお姉ちゃんなにか忘れてないかな」
「 む〜〜〜何かあったかな」
「馬鹿!魔女王様に呼び出されているでしょう!」
「あっそうだった、忘れていた、忘れていた、忘れていた」
「じゃ行くわよ」
ムラサキはゼロの首を捕まえると
「夜空様と緋色様、これで失礼します」
引きずる様に出ていった
残された私達は顔を見合わせて笑い出しその場に崩れ落ちた
だが一つ気になることがある
ゼロが振り下ろす瞬間
私にしか聞こえない小さな声で
「なあ夜空………間もなくムラサキが来る気がする、その前に言っておく、私とお前で魔女王の正体を調べないか、詳しくは後で話す、この事は誰にも言うなよ」
と言っていた気がする