「おい最初の威勢はどこにいった」
「 …………………………」
最初は互角の戦いをしていた黒妖姫とあやめだったが、途中から黒妖姫が優勢になっていった
やばいと思い距離を取るあやめに
「逃げられると思ってるのかしら」
と黒妖姫はついてくる
(何とか距離を取り体制を整えないと)
がどうやっても振り切れないし時々攻撃が来て避けられないときがあり傷が増えてゆく
「やはり四天王と言っても元がつくんだもんね、次に四天王になる筈のあたしには勝てないよね」
「あなたが四天王?かなり質が落ちるのではないかな」
「五月蝿い!」
再び黒妖姫の攻撃が始まった
屋敷の中に逃げた黒江は医療室を目指していた
背中の陰の容態が気になる
「絶対に助けてやるから頑張れ、それにしてもあれは無音姉さんではないのか、そう言えば入る直前に黒妖姫と名乗っていた気がするが、誰だ?」
考えてる内に医療室の前まで来ていた
「ここの先生苦手なんだよな……しかし」
思い切り扉を開くと視界に両脇の棚に並んでいる怪しげな道具が目に飛び込んできた
「いつ見ても不気味な部屋」
部屋には窓が無くて天井にある明かりにより辛うじて見える
「窓くらい作ればいいのに、それより」
辺りを見たが先生の姿が見当たらない
「先生いる?いるなら出て来て」
「五月蝿い小童、目の前にいるではないか
今度目の検査をしてやろうか」
思わず悲鳴を上げかけたが辛うじて止めた
薄暗い部屋に黒い服を着た先生
見た目は死神に見える
「で何のようだ小童」
「陰を……陰を見て欲しいの」
「じゃ陰をそこのベットに置きなさい」
言われるままにベットを置くと、先生は診察を始めた
「かなり危ないね、言ってみれば片足はもうあの世についているわよ」
「先生……助けて下さい……大事な妹………お願いします先生…………」
「普通のやつなら無理だが私なら助けられる」
姿はあれだが腕は確かにある
「じゃ手術は始めるから黒江は出ていなさい」
追い出される様に部屋を出て
「とりあえず母親を見に行かないと」
急いで屋敷を出た黒江が見たのは地面に倒れ、今にも止めを刺そうとしている黒妖姫の姿であった