廊下から聞こえてきた音
嫌な予感がしたあやめは手にしたカップをテーブルに置いた
自慢ではないが嫌な予感は昔から外れたことがない
「長い一日になりそうだな」
いきなりドアが開けられ若者が飛び込んできた
「あやめ様…たい…たい…」
「そこで深呼吸して少し落ち着きなさい」
若者は言われるままに深呼吸して
「無音様がいきなり村人を殺しまわっています」
「えっ?無音が?何かの間違いでは」
「あれは無音様で間違いないかと」
何があったんだ
確かに無音は村人を怨んでいても可笑しくないが………殺し回るか……
確かめないといけない
「わかった、君は早く安全な場所に逃げなさい、後は我々が対処する」
若者は頭を下げると部屋を出ていった
あやめは残りを飲み干すと
「陰……いるんだろ…出てこい」
陰は入口の近くに現れた
現れるまで気が付かなかった
(やはり不気味な奴)
「な、な、何かようでしょうか母上」
「さっきの話は聞いていたな」
「…………はい」
「黒江は何処にいる」
「この時間なら拷問部屋に」
「迎えにいけ」
「えっ?私が?」
「早くしろ!村人が皆殺しになる前に黒江と協力して無音を止めるんだ!」
「………わかりました」
そう言うと陰は部屋を出ていった
黒江なら捕まえて拷問して、なぜこんな事をしたか聞き出す筈…………
万が一黒江でも止められなかったら
後は私が殺るしかない
あやめは武器を取りに部屋を出た