村の中を歩いて大きな屋敷の前についた

そう言えば道中村人とは会わなかったが

絶えず視線を感じていた

窓から息を殺して見ているんだろう

「こちらの部屋で待っていてください、母親を呼んできますから」

通された部屋は

「俺の部屋より広い………そう思わないか」

因みにサテラはさっき起きた

「そうねあたしの部屋と同じくらいかしら、エイタの部屋なんてうさぎ小屋だもんね」

うさぎ小屋で悪かったな

そんな所に住んでいるもの給料が安い………とは決して言えない

「何?エイタ言いたい事あると言う顔をしているけど」

まじまじと顔を睨んできた

「……………………………」

早く母親が来ないか


「お待たせしました、そんな所に立っていないで座ってください」

勧められ腰掛けると正面に母親、その後に黒江と陰が並んで立っている

「改めて、私はこの子達の母親、名前はあやめ……霧雨あやめと申します、それと」

あやめは振り返り

「黒江と陰、そんな所にいないで座りなさい」

はーいと返事をして少し離れた場所に座った

「で貴方がエイタとサテラで間違いないですね」

頷くのを確認して

「この村にはどのような用件で」

この村に来た経緯を話した

「そうですか、暗くなってきたからとりあえずこの村に来た」

明らかに疑っている視線を感じる

「最近、この村を襲うと警告文が来ましてそれとは関係ないんですね」

いきなり凄い事を言うあやめ

「決して……無関係です、たまたま入っただけです」

「………………まあそのうちわかるでしょう」

「あの一つ聞いてもいいですか」

「なんでしょう、答えられる範囲ならお答えします」

「さっきから父親の姿が見えないんですけど……」

「ああ父親ね、黒江説明してあげなさい」

そう言われて黒江は立ち上がると、何処か嬉しそうな顔をしているみたいに見えるが

「少しヘマをしたから拷問して、今は地下牢で治療中です」

こいつは………肉親だろうと平気で拷問するのか

それに今、地下牢でと言わなかったか

普通なら病院や診療所だろ

となるとまだ拷問は続いているかもしれない

治療中と言うなの拷問…………

「ではこちらから一つ聞いてもいいかしら無音が一緒だと思っていたけど、どこに居るのかしら?早く会いたいなと」

「無音お姉さんに会いたいな………一杯拷問してあげるのに」

何故か黒江も嬉しそうに続いた

やはりこいつには拷問しかないのか

「無音ね…………(ホントの事は言ってはいけない気がする)…………あっ………途中で用事が出来たらしくて別れたよ」

「わ、か、れ、た、それはそれは…………」

あやめはゆっくりと顔を近づけ目を睨んできた

全てを見透かすような視線を感じる

(早く離れてくれ………)

数秒が何時間にも感じる

軈てゆっくりと離れながら

「……嘘ですね、大方あんなことをしたからこの村に入りにくいんでしょう、いるとしたら村の近くにある森の中かな」

なんでバレたのだ、それより

「無音………が何をしたんですか」

「えっ、まだ本人から聞いていないのですか?まあ話したくないでしょうね、知りたかったら本人から聞きなさい」

あやめは立ち上がると

「黒江と陰……無音を迎えに行っておやり、多分森の中の一番大きな木の下にいるはずだから」

はーいと言って出てゆく

「お待ち黒江」

呼び止めて

「絶対に拷問はするなよ……わかったな」

「(ちぃ)………わかりました……拷問はしません………拷問は…………」

「分かればいい…では行け」

二人が出てゆくのを確認して

「この二人を宿屋に案内しなさい」

いつの間にか黒装束の女性がいた

「……………わかりました……では」

出てゆく俺達に

「それとエイタ………絶対に宿屋の部屋からは出るなよ……用事はこの女性に頼むといい絶対に出るな!何が起こっても知らないからな」

こうして屋敷を後にした