「エイタ、この馬鹿みたいな顔した奴敵でいいのか」

まあそうだけど顔で判断するな

「そうだが」

「じゃ殺ってもいいよな」

ここまで我慢していた敵が

「お前ら私をほっといて何漫才しているんだ」

そう見えるんだ

「あっごめんフルン、忘れていたわけではなくて………」

「えっ?私まだ名乗ってないぞ」

忘れていた

俺からしたら二回目だが、フルンからしたらはじめましてになるんだった

「えっと…………その…………」

殺鬼姫と同じ手が通じるかと考えていると

「そんなのどうでもいい!どうせいあたしに殺られるんだから」

サテラが割り込んできた

「そうだな、そんな些細なこと………じゃどちらからくる?なんなら二人で来たらどうだ」

俺は辺りを見渡し、サテラを捕まえると後ろに引き下げながら、勿論サテラは

「エイタ!離せ!あれはあたしが殺る!」

と喚いているがとりあえず無視して

「悪いなフルン、俺達より相応しい相手を用意してるんだな」

後ろに引くのと同時に隠れていた無音が飛び出してきてフルンに斬りかかるが

「誰だ?かなりの使い手と見た」

刀で受けとめその場で動きが止まった

「もう一度聞く、誰だ?私は山賊の頭のフルン」

「…………霧雨三姉妹の長女………無音……………霧雨無音…………」

フルンは刀を跳ね返し距離を取り

「霧雨……無音………聞いたことある、確か魔王軍四天王の霧雨無音ではないのか」

有名なのか無音は

「………四天王か………確かにそうだったが今は違う、四天王は抜けている」

「…………そうか……あの方もそう言っていたが………」

「あの方………誰だ?」

「………無音も知っている奴だ、因みに聞いていいか」

「…………なんだ?」

「………村には帰っているのか」

「貴様に答える義務はない」

「………そうか……私には関係ないことだがあんなことのあとなら帰りにくいだろうなと思ったが………まあいいか」

「……………………………」

「悪いな関係ない話して、じゃ始めるか」

二人は見つめ合ったまま動く気配がない

多分最初に動いたほうが…………負ける

お互いに分かっているから動けない

どれくらい時が流れただろうか

二人が同時に消え……決着はすぐについた