「………………………」
「…………………………」
無言で城を目指して歩いている
無音の言ったことが気になる
[一回ぐらい死んでおくのも悪くないか]
あれはどう言う意味があったのだろうか
女神の事を知っているならわかるが知らないと言っていた
「なあ、あの女は………愛人か」
えっ?サテラがとんでもない事を言い始めた
「………ここは異世界、初めて来る場所だぞそんな場所に知り合いや愛人はいない」
「…………それもそうだな、万が一愛人なら去勢していたが…………違うならいい」
危なかった
「それより城が見えてきたぞ」
林を抜けた先に見えてきた
近くで見るとかなり大きい
「なあサテラ、とりあえず入り口を探さないとな」
「何言っている?入り口なら」
サテラの指す方向に入り口はあった
番人の姿は見当たらないし周りに魔物の気配はない
かなり不用心だが………
「痛い!」
サテラは頭を抱えてしゃがみこんでいた
「サテラどうした?」
「ここに………見えない壁があるの」
指差すところを触ってみると確かに壁らしきものが有り先には行かれないようだ
「サテラ……これって結界では」
「そうだろうな、簡単には入れないから番人はいらないのか」
それはそうと
「じゃ魔王や中にいる魔物はどうやって出入りしているんだ?」
「魔王は引きこもりか、出入りできる所があるかだな」
引きこもりの魔王……聞いたこと無い
「とりあえず探さないとな」
頭を擦りながらサテラは立ち上がると
「見えない壁伝いに行けば………必ず入り口は見つかる」
左手を当てながら歩いてゆくと、目の前に塔が現れた
「サテラ………この塔から何か出ているみたいだ」
よく見ると塔の最上階から白い壁が発生しているのがわかる
「じゃあ………この塔にある発生装置を破壊すれば壁は消えるはず」
理屈は合っている気がする……するが…………何か間違えている気もする
「瑛太…入り口を見つけたぞ、早くこっちに来い」
サテラは知らないうちに探し出していた
「待てサテラ………なんか危なくないか」
「大丈夫だ!あたしがいるから」
そう言うとサテラは躊躇うことなく入っていった
仕方なく後に続いた