朝の清々しい空気の中、昨日はあれほどしんどかった坂道を今は悠々と下りていた
隣には眼帯をした翡翠、後方には玄関で合流したまや姉妹がいた
「なあ翡翠、下の街に何を調べに行くんだそろそろ教えてくれても」
「瑛太………………貧乏神は知ってるか」
「確か取り憑いた人を貧乏にする神様………だった気がするが」
「では福の神はどうだ」
「取り憑いた人を幸福に(金持ちと言いたいが………よそう)する神様」
「瑛太はどっちに取り憑いて欲しい」
何なんだこの質問は?まあここは
「そりゃ福の神に決まってるだろ。貧乏神なら追い返しているよ」
「ハァー、なあ瑛太、貧乏神と福の神は後ろにいるまや姉妹みたいなものだ」
「えっ?要するに姉妹って………」
「姉妹か……そうなるかな、姉が福の神、妹が貧乏神となっておる、だから先に福の神に憑かれてウキウキ気分のところに貧乏神が来て追い返したら福の神の神も一緒に離れてゆく、そう……………………昔の人は言っているぞ」
そうなのか?だから何?
「下の街にその貧乏神に憑れた男がいるらしい、それも福の神と死神も」
豪華な三点セットらしいが
「取り憑かれた男は気づかないのか」
流石に三匹(人)なら気づいていいはずだが
「波長が合わないと気づかない、それより街の入り口についたぞ、まや姉妹」
「「なんでしょうか翡翠さま」」
「ここからは手分けして探す、まや姉妹はあっちの方を頼む。あたしと瑛太はこっちを探す。見つけたら深追いせずに直ぐに報告しろ」
「「わかりました翡翠様」」
そう言うとまや姉妹は離れていった
「さて瑛太君、早く終わらして家でのんびりしたいものだな。さあ行くか」
まや姉妹とは反対に歩き出した翡翠を追うように後に続いた