『幸神家の村にて7』


「血祭、帰っていたのか、それならなぜ顔を出さない、真っ先に帰宅を報告するのが当たり前だろう」

「いろいろあって、後回しにしていました、ごめんなさい」

「いろいろか、血祭も大変だな、まあいい、それと横にいる人間はどうした?」

血祭は俺を見ると

「これは・・・・・えっと・・・・その・・」

「なんなんだ、早く言え」

「・・・・そう、ペット・・・ペットです、あまりに可愛かったから拾ってきたの」

「ペットねぇ、それにしてもこの世界に人間がいるのかね、あまり見かけたことないわ、そしてそんなに可愛いかしらこの人間」

轟はゆっくりと瑛太に近づいて行くが

「この人間何故下を向いていてこっちを見ない、血祭、飼い主ならこの私を見るように命令しなさい」

「それは・・・・こっちの世界の言葉がわからないの、これからゆっくりと教えて行くの、それにかなりの人見知りなの」

「人見知りの上に言葉がわからないのか・・・まあ洗(脳するのに言葉は要らないけど)・・・・血祭早く教えなさい」

「(洗脳といいかけたな、早くこの場を離れないとばれてしまう)わかりました、努力してみます」

「早くしなさい。それと美月と戦ってないわよね、あれほど言ったんだから」

刺すような視線を感じる

全てを見透かすような視線

「勿論、戦うなんて」

「ならいい、それと血祭、あなたどうして私と目を会わさないのかしら」

「それは・・・・(間違えたことは言えない)私最近視力が落ちたらしくて、少しぼやけて見えることがあるの(少し苦しいかな)」

「・・・・・・・・・・・・・」

体の中を全てを見透かすような視線を感じる

「今からミートサラス先生に見てもおうと思っていますから失礼していいですか」

「・・・・・・・・・・・」

無言で見つめる轟に背を向け

「じゃ瑛太いくわよ」

手をとり歩き出した背後から

「そうなんだ、その子は瑛太なんだ、ちゃんとこちらの言葉は理解しているみたいだけど、気のせいかしら」

「(しまった、まずい、気づかれたか)轟様気のせいですよ、手を出したから反射的に瑛太も手を出しただけです」

「そうかな🎵ほんとにそうかな、それとミートサラスのところにいる姉妹は何者かしら」

「(気づいていたのか)急ぎますので」

もう猶予がない、完全に気づかれる前に

直ぐに村を出ようと決めた血祭、早足で村の入り口を目指した



次回『?』