整った顔に腰まで達している青い髪が靡いている

今にも折れそうな右手は刀の鞘に手がかかっている

左手は暇そうにぶらぶらしていた

私から見ても剣士には見えないが

「どいつがそれだ」

発する声も何処かか弱い

「あいつ、あの狐の面をした幼女」

女性はまるで品定めをするように見つめると

「なるほどね、あれならお前らが束になっても勝てないわ、かなり強いよ」

見ただけでわかるのか

女性はゆっくりと狐丸に近づきながら

「私のが世話になったらしい、まあ瞬殺とは聞いているが」

「それで、まさか挨拶をしに来たと・・・違うよね、用件は何かな」

「初めはあいつらが言っていた礼に来たが、貴様の姿を見て気が変わった、かなりの使い手と見た、ぜひ私と手合わせをしてほしい」

「先ずは名乗りなさい」

「失礼した、私の名前は紅葉、各地を歩いて腕を磨いている、今朝たまたまこの村の近くを通りこのカス達に頼まれた、しぶしぶ受けたが、受けて正解だった、こんな使い手と会えるとは幸せを感じる、そう言えば狐の面をした幼女、名乗りなさい」

「・・・・狐丸」

「狐丸?聞いたことがある、もしかしたらあの夢枕の師匠では?」

「夢枕?知らないな」

「じゃ血祭の方か?」

「・・・・・・・・・・・」

「肯定も否定もしないか」

「紅葉、名字は?まさか無いわけないだろう」

「私に勝ったら教えてやる」

「さあどうしようかな」

狐丸は私を見つめながら

「紅葉、こうしよう、ここにいる美月が相手になる、こいつ勝てたら私が相手しよう、美月は感じが初心者だが、見た目で判断したら痛い目を見るぞ、どうする」

「それ受けよう、表で待っている」

そう言うと紅葉は出ていった

「狐丸さん変なことを言わないで下さい、私に勝てる気がしません」

「大丈夫だ、貴様が昨日していたことは知っている」

まさか見ていたのか

素振りをして大分剣にはなれた気がするが

まだまだの気がするが

「美月自信を持ちなさい、剣は実戦が大事だ、とりあえずぶつかりなさい、危なくなったら助けてやる、それとあの感情が出てきたら弟子にはとらないから、抑えなさい」

狐丸から剣を受け取りながら

「紅葉は私より弱いが、それでも美月から見たらかなり強い、とりあえず間を取り隙を探しなさい、さあ待たせるもの悪いから行くか」

私は狐丸に急かされて店を出た