「茜❗」

雷鳴の声に

反応して微かに動く茜を見て

「致命傷は避けたな、流石は雷を追い詰めたことはあるかな」

不気味な女性が呟いた

派手な着物に身を包み足には鷹下駄を履いている、そして顔に白い仮面被っていて表情はわからない

雷鳴は不気味な女性を睨みながら

「貴様は誰だ❗」

「私ですか。まあ名乗ってもいいですが、私は幸神家の長女、血祭・・幸神血祭・・あなたが雷鳴ですか、轟が言っていた通りの人物ですねまあ私に比べたらかなり弱いですね」

轟?轟・・・思い出した。あの会議に現れた奴ではないか

「さて雷」

血祭はもう雷鳴を見ていない

その声に気がついた雷が

「血祭・・・・なにしに来た・・・」

「戦況を見に来た、もし負けていたら、雷貴様を消しに来た」

「・・・・それは轟の命令か」

「私の独断だ、知ってるだろ私は誰の命令も聞かない」

「そうだったな、だが大人しく殺られると思うか」

「雷、その体で何が出来る?私の体に触ることもできまい」

「・・・・・・・・・・・」

「図星だったな、それより手を抜いていたな」

「何を言っているかわからないや」

「お前が本気を出せばあんな小娘一撃で倒せただろう、そうだろ雷」

「・・・・・・・・・・・」

「やはりな、私は反対したのだ、貴様が幸神家を名乗るのを、結局こうなる、雷、貴様は所詮鬼頭家の人間だったそれだけ、あの小娘を見て姉さんが出てきた、だから自然と力を抜いた」

「・・・・そうだよ、あたしは茜を見て姉さんが出てきた。確認したかったんだよ、どれだけ強くなったかを❗悪いか❗あんたには絶対にわからないや」

「そんな糞みたいな感情はいらない、戦いの邪魔にしかならない」

「それは違う、邪魔にならない、逆で力にしかならない」

「・・・・まあいい。雷最後に言いたいことはないか」

「・・・・茜は見逃してくれ」

「断る❗貴様を殺った後で殺る」

「・・・・・・・・・・・・・」

「雷痛いだろ、苦しいだろ、怖いだろ、今楽にしてやる」



俺はその光景を離れた場所から見ていた

茜が殺られて雷が追い込まれている

(血祭は俺を見ていない、まあ人間だし、相手にするか価値がないと考えている)

少し離れた場所に雷に落とされた刀が見えている

今しかない、迷ってる暇はない

血祭に気づかれないようにゆっくりと動いて刀を取ると

(小僧何を考えている?まさかあれを殺る気か止めておけ、あれはヤバイぞ、かなり強いぞ、折角気がつかれていないのだから早く逃げろ)

「そんなこと・・・力を貸してくれ、今しかない、頼む」

(・・・・ほんとに人間は馬鹿ばかり、仕方がないか、じゃいくぞ小僧)

血祭は背中を向けている

今しかない

俺は刀を構えると血祭に突っ込んでいった