本格的に振りだした雨、屋根の下に逃げ込み辺りを見てみるともう水溜まりが出来ていた
人間の俺には二人の姿は見えないが、戦っていることは水溜まりが跳ねるのを見てわかる
どっちが勝っても地獄しかないがやはり茜に勝ってほしいと思う
もう俺には祈るしかできない
「茜さっきとは動きが違うではないか」
「そうかな、あまり変わらないと思うけど」
茜と刀をあわして離れるを繰り返しながら雷は
(さっきより動きがよくなっている、何かあったのか?)
色々と考えてみるが答えが出てこない
それは茜も同じだった
(そんなに変わった気がしないけど、雷の気のせいじゃないの、それより今は雷を倒すことだけに集中しないと)
茜ふと立ち止まると目を閉じた
(こいつ諦めたのか?・・・違う、何か狙っている❗迂闊には近寄れない)
雷も少し離れた所で立ち止まると茜を観察した
(雷の気配が消えた。多分こっちの出方を見ているんだ)
そして・・・・・・・・・・
(狙いはなんだ❗それとも思い過ごしか?・・えーーーいめんどくさい❗)
痺れを切らした雷が真っ直ぐに突っ込んできた
それに対して茜は無意識に反応していた
突っ込んできた雷の刀を受け流すとそのまま斬りかかったが
「❗こいつ見えているのか?いやまだ閉じている、とりあえず回避しないと」
雷は辛うじて交わしたが、茜は交わされることは想定済みたいな感じで更に斬りかかった
(これは避けられない❗)
(手応えあり、これなら)
ゆっくりと開いた視界に片手から血を流している雷の姿があった