「一ノ瀬聞いていいか?」
アリスを連れてマンションの俺の部屋の前に来ていた
「いいが」
「このみすぼらしい物がお前の城なのか」
「・・・・・そうだが」
玄関を開け中を見たアリスの最初の感想だった
悪かったなみすぼらしくて
でも都内でこの広さが俺の財力の限界なんだよ
「これは失礼した、ここはあれだな、召し使いの屋敷の方だな」
召し使い?なにそれ?小説や映画によく出てくるやつか
「ここは俺の部屋だよ(狭いけど)こんなところにいたらなんだから中に入らないか」
他から見たらアリスは誰にも見えていないんだから、玄関の前で一人で話している変なやつにしか見えないだろう
アリスを急かして中に入った
イービルの前には黒い物と少し焦げ目の付いた物が並んでいた
「瑛太これは何だ?」
「食パンと珈琲だよ」
「ショックぱんとか公費?」
ショックぱんってなんか爆発しそうな名前だし公費って何?
「違うよ、っは要らないしこーひーだよ」
「そんなこんな小さなこと、それより旨いんだろうな?」
イービルは恐る恐る食パンを一口食べると
「・・・・・旨い❗これがショックぱん、なるほど確かにショックを受ける旨さだな、じゃこの黒い液体の方は・・・・・・・」
次は躊躇うことなく流し込むが直後全てを机の上に吐き出した
「な❗な❗なんだ❗苦い❗不味い❗これならまだ人間の血の方がましだぞ」
俺は机を拭きながら
(人間の血ってそんなに旨いのか?俺も死神だし今度自分の血でも嘗めてみるか)
「イービルごめん、ブラックは無理だったみたいだな、次はミルクと砂糖をいれてみるか?」
「もういい❗次出したらお仕置きする」
流石に殺るとは言えないな
こうして賑やかな朝食は終わった
「じゃ俺は学校に行ってくるけどイービルは?」
「私も用はある」
「じゃ合鍵を渡しておくから、出て行くときは鍵をかけてくれ」
イービルにかけ方を教えて俺は家を出た