「どうだ助けてやろうか」
少女が催促するような視線を向けてきた
「死にたくないんだろ」
少女の背後にはゾンビの群れが見えている
ゆっくりと確実に近づいてくる
なんでこんなことになったんだ
俺は普通に歩いていただけなのに
俺の名前は一堂瑛太
目の前の少女は・・・・まだ聞いていないが人間ではないらしいことは雰囲気でわかる
つり上がった赤い瞳に筋が通った鼻に、小さいが形の整った唇、そこからたまに見える牙
肩まで届いていない髪からはた角らしいものが時々見える
あまり詳しくないが服装はゴスロリと言われる物だと思う
ここまでなら(牙と角を除くが)普通の人間の少女だが・・・・・・
「早くしなさい❗さあ❗」
手にしているものを振り回す
大きな鎌
普通の人間の少女が持ってるものではない
まあ鎌を持つことがブームになっているのなら納得できるが聞いたことがない
かなりの重さがありそうだが片手で軽々と振り回している
かなりの怪力
そうしている間に痺れを切らしたゾンビが一匹突っ込んできたが、少女は鎌を振り上げると切り捨てて更に続いてくるゾンビに対して
「動かないでくれるかしら!」
動きが止まった
「さあ早くしなさい❗そんなに長く止めておけないわよ❗次襲ってきたらもうあなたを守れないわよ」
仕方ないか
「助けてくれ」
「わかった🎵助けてあげるけど」
「で何をすればいい」
「とりあえず契約してあたしの奴隷になりなさい」
はい?今なんて言った?『契約してあたしの奴隷になりなさい』って言わなかったか
「時間がない❗早く契約を」
「わかった。命が助かるなら契約をしてやる。どうすればいい」
少女は紅くなりながら
「あたしと口づけしなさい」
はい?口づけしなさい?いわいるキスと言う奴なのか
ゆっくりと少女は顔を近づいてくる
開いた口から牙が見える
「ちょっと待て」
少女の動きが止まり
「するの?しないの?男ならはっきりしなさいもう時間がないの」
さっきまで止まっていたゾンビをゆっくりと動き出した
仕方ない、俺は目を閉じるとゆっくりと唇を合わした
なんとも言えない感覚が全身を貫いて行く
軈て感覚がなくなりゆっくりと目を開けると少女は鎌を構えてゾンビに向き直っていて
「契約完了ね🎵これであたしの奴隷よ🎵そうそう名乗ってなかったは。あたしはイービル、死神のイービルよ」
死神?死神!俺はとんでもない奴と契約をしたのかもしれない
イービルはゆっくりと歩きながら
「さあこのあたしに会ったことを100年先まで後悔させてあげる🎵」
その直後イービルはゾンビの群れに突っ込んでいた