雷ちゃん短編三連発その三



「轟聞いていい?何でこんなに人が集まっているの?」

「祭りだよ🎵」

「幸神祭?」

「その祭ではなくて、何て説明したらいいかなまあ集まって賑やかに騒ぐかな」

「お姉ちゃん楽しもうね🎵」

轟の背後から祭が顔を出す

「(こいついつからいた?)そうね🎵何か楽しそうだし、祭楽しもうね🎵」

前を見ると大きな鳥居がありその向こうに真っ直ぐな一本道の先には立派な大社が見える

一本道の両側には何件かの店が並んでいて

その前にはひとだかりができていた

「さあ雷いくか」

轟に急かされて鳥居を抜けると世界が変わった

「そこのお姉ちゃん何か買っていかないか」
「林檎飴美味しいぞ🎵さあ買った買った」
「外れなしのくじだよ🎵必ず何かが当たるよ」
「たこ焼き🎵たこ焼き🎵美味しいぞ」


言葉のシャワー見たいに降り注いできてあとからいい香りがくる

思わず寄りそうになるが

「雷、最初は大社にお参りをしなさい」

動きが止まる

「(いちいち五月蝿いな)わかったよ」

とりあえず言うことを聞いておく

大社に近づくにつれ店は減ってゆき静かになってゆく

「雷、何をお願いするんだ」

そんなの決まっている

手をあわして頭を下げると

(鬼頭家に復讐できますように、強くなれますように、いい旦那が見つかりますように。少し欲張ったかな🎵)

「お姉ちゃん何お願いしたの?」

「内緒だよ🎵」

「お姉ちゃんのけち❗」

そう言うと祭は駆け出した

そう言うと轟の姿が見えない

(轟何処に行った?それより)

「とりあえず祭を追いかけないと」

だが祭の姿は人の中に消えていた

「確かこっちに向かった気がする」

人を避けながら走り出すが姿は見えない

大社の回りを探したが祭に轟もいない

そんなに広くないこの場所にはいないのか

探し回るうちに神社の外れまで来ていた

「とりあえず大社に戻るか」

振り返り走りだし曲がり角で

「!!!!!!」
「!!!!!!!」

一人の女の子とぶつかった

あたしはその場に尻餅を着いた女の子に手を出しながら

「ごめん、大丈夫?怪我はない」

女の子はあたしの手を取ると笑いながら

「大丈夫です🎵お姉ちゃんは?」

「あたしも大丈夫だよ🎵それより一人できているの?」

「お姉ちゃんと一緒に来たがお姉ちゃんがはぐれてしまったの、ほんとに困ったお姉ちゃん」

いや多分はぐれたのは君の方だから

あたしも人の事は言えないが

「君名前は」

「わたしは鬼頭茜だよ」

しまった❗聞いたことを後悔する

あの憎き鬼頭家の関係者

あたしに酷いことをした関係者

茜には関係ないがやはり恨ましい

「お姉ちゃんは?」

なんて答えたらいい

鬼頭雷、それはない

じゃ

「雷、木ノ下雷」

偽名を言った

「じゃ雷お姉ちゃんだね🎵」

(ここで殺ってもいいよね?回りには誰もいないし)

雷は刀に手をかけるが

「雷お姉ちゃん早くあっちにいこ🎵」

茜は手を取ると強引に駆け出した

「ちょっとそんなに急いで」

「もうすぐ花火があるんだ」

走りながら刀から手を離すと

(まあいいか。ここで殺らなくても。それにお姉ちゃんが来たら大変な事になるし)

軈て火の玉が地面からうち上がると、空に大輪の花を咲かした

「たまやーーーー」

「?」

「さあお姉ちゃんも一緒に」

仕方ないか

その後うち上がった花火に向かいあたしは

「「たまやーーーー」」

茜と声が揃った

(今なら背後から斬れる)

刀に手をかけるが

(・・・・どうしてだ❗)

なぜか抜刀出来ない

(なぜだ?何故抜刀出来ない?)

諦めて刀から手を離すとそこに

茜が駆け出していた

「待って・・・・・・」

追いかけようとしたが

茜は一人の女性に飛び付いていた

(あれが茜のお姉ちゃん、ああ怒られてやがるわ🎵)

頭を叩かれてるのがわかった

あたしは見つからないようにその場を離れた

(次会うときまでに強くなっておきなよ茜)

もう振り返ることなく神社を後にした